愛吐 17 ページ23
「ねえ、A。探偵社の為に組合に潜入するかポートマフィアの情報を吐くかどっちかだよ。どの道乱歩さんには身バレしている様だし指一本でも私が君に触れれば鏡花ちゃんを始めとした何人かの者には気づかれるだろうね」
「さぁ、好きな方を選び給えよ」
危うく唇が触れそうなところで耳元に甘い声が響き顔が赤くなるのがわかった。
勿論太宰さんが異能力を武器にして私の弱みを握って自由自在に操るのは作戦の中に組み込んである。
だが正直予想はしていなかったのは鏡花ちゃんの事。
話術で私に依存させるように仕向けたのだが何せ時間が足りなかった。
だけど大丈夫。優しくて大人しくて無害な私を演じ切れればこっちの勝ちだ。
大丈夫。四年前の私じゃない。太宰さんの威圧に負けているようだったらポートマフィア準幹部の名が廃る。
(やってやるんだから!)
ごほんと一つ咳払いをして国木田独歩や人虎の方に向き直る。
『……わかりました。やりましょう』
「ふふふ、そう来なくちゃね。じゃあ先ずは___」
「た、大変です!」
慌ただしい足音とともに扉を開いた主は谷崎潤一郎だった。
その瞬間上空から風を切るような轟音が響き渡った。
窓辺に向かった太宰さんと同じように窓の下を見ると道路に止まったヘリコプターからは異国人が顔を覗かせた。
太宰さんは私の頭を押して座らせる。
『わ、何するんですか!』
「先手を取られたね」
そこで気付いた。_______彼等が組合だ。
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桜雪(プロフ) - りかまるさん» コメントありがとうございます。応援してくださる方がいて本当に感謝してもしきれません。拙い物語ですがこれからもよろしくお願いします、! (2019年4月13日 12時) (レス) id: c10e018f98 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - のら猫さん» 10分、、それはすごい、、!コメントありがとうございます!自分のペースで頑張ります! (2019年4月13日 12時) (レス) id: c10e018f98 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - びあんさん» コメントありがとうございます。やっぱり小説を書くのってとても労力のいることだと思います。びあん様も同じ作者の身として無理のない程度に頑張りましょう! (2019年4月13日 11時) (レス) id: c10e018f98 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - sonataさん» ありがとうございます。sonata様の作品とても素敵でした、、!大好きだなんて言葉を頂けてとても嬉しいです。お互い頑張りましょう! (2019年4月13日 11時) (レス) id: c10e018f98 (このIDを非表示/違反報告)
りかまる(プロフ) - ゆっくりでも大丈夫です。無理なく、執筆して頂けたらと思います。応援しています! (2019年3月24日 22時) (レス) id: dbac4f4de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜雪 | 作成日時:2018年12月29日 21時