おもしれーオタク【宮侑】

17話 ページ18

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Aside

ドクンドクンとうるさい心臓を落ち着かせるように、胸に手を置いて深呼吸をする

『よし』

美咲「心の準備はできたか」

『出来たと思われますパイセン』

美咲「…健闘を祈る」

そう言って敬礼のポーズをする美咲。

私がこれから向かうのは

2年2組、そう、推しのいる教室

昨日のお礼をしに行くのだ

すごい緊張する、手汗がやばい、動悸が

ガッタガタでもう産まれたての子鹿がロボットダンスしてるみたいな足取りで教室から出る私を、後ろで美咲が大声で笑っている。後で覚えてろよ

そしてついに来てしまった2年2組の扉の前

ここを開けたら推しが…こっ、こえぇぇぇ

恐怖に震えながら手を掛けようとすると

銀「あれ、Aやん、何しとん」

後ろを振り返るとそこには銀島くん。同じ委員会で認識があった。

『あっ、あえっと宮侑くんに用事があっ』

突然のことに驚いて目的が口から出てしまった

銀「侑な、わかった。おーい侑ー！A来てんでー！」

『ああっちょっまっ』

待ってまだ心の準備が！！

しかし、時すでにおすし

奥の方の席に座っていた推しは此方へ向かってきている

あああどうしようきっとこれから「ブッサイクな顔」とか「豚女」とか言われちゃうんだわきっとどうしましょう

そしてあっという間に、目の前には推し

罵倒覚悟で会いに来たがいざ目の前にするとちょっと怖い。
まあこの怖いは推しからの罵倒に対してじゃなくて、推しに罵倒されても別に嫌じゃないむしろ嬉しいと思ってしまうであろう私に対してだけど。

侑「ほっぺ、大丈夫やったか？」

すると先に口を開いたのは推しだった

なんっ、ほっぺ？？hoppe？？殺す気か？？？？

唐突な爆弾発言に内心死に絶えながら、一言目が暴言じゃなくて心配の言葉だったことに驚いた

あれ、推しってまさか私が思ってるほど酷くない…？

『あ、うん大丈夫、昨日はありがとう』

そう言うと、そうか、と安心したような顔を見せる推し。ああなんて顔をするの、私のライフはもうゼロよ

『それだけ、ほんまありがとうな』

心の内を漏らさないように、あくまで自然に立ち去ろうと手を振ると、小さく振り返してくれた

ん''んっなんて解釈違い！！(感謝)

教室に帰ると美咲にいろいろ聞かれたので『解釈違いでした』と返すと笑われた。最近よく笑うなこいつは









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銀島くんキャラ掴めてません…ごめんなさい…

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