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坂田side
〈あ、ごめん。
僕ですわ。
美月からなんですけどちょっととってきますね〉
〈おっけー〉
センラが電話をとった時、志麻くんが俺の耳に口元を寄せてこっそりと囁いた。
「斎藤とセンラってほんまに仲いいよな」
「いやほんまにそれよな。
この前一緒にサ〇リオランド行ってたで」
「うーわ、やるぅ」
志麻くんからのタレコミに思わず男子高校生のような反応をしてしまった。
2人は幼なじみなわけでもなく普通に高校からの友達なのに、成人した今でも頻繁に飲みに行っているようだ。
1度浦島坂田船メンバーと齋藤で飲んだ時のセンラのなだめ方がプロの領域に達していた。
すげぇスムーズやったもん。
普段もこんなんさせられてるんやろうなぁ…と思うと少し可哀想にもなる。
そんなことを思っているうちに、センラはミュートにもせずに電話をしだした。
〈あ、もしもし美月?
今?今は浦島坂田船で配信してた。
それはもう終わったねんけどな。
うん、なんかあったん?
______はあ?!え、ちょ、それいけるん?!
坂田?うん今パソコンの方で坂田らと電話繋いでるけど…
うん、分かった…今からスピーカーにするわ〉
最初は軽い口調だったのが話が進むに連れて強ばった声になって心がざわつく。
それは俺の名前が出てきたことによってまた悪化することとなった。
〈なになに、どしたの〉
「え、センラどしたん?」
「え、なんか問題発生した?」
〈いや、センラもようわからんのですけど…
とりあえず美月から説明してもらいますわ〉
訳が分からずに状況説明を求める俺たちにセンラも困惑を隠しきれていない声色でそう言った。
数秒たってから、齋藤の声が聞こえる。
《あ、あー、あ、これ、ちゃんと聞こえてる?》
「おん、聞こえてるけど。
どうしたん、なんかあったん?
てか今日96猫とAと遊ぶんじゃなかったっけ」
《うん、そうだったんだけどね…》
《あ、わしも美月ちゃんと一緒におるよぉ。
Aちゃん家でご飯食べさせてもらっててんよ》
何があったのかと聞くと変に言葉を濁す美月と、しれっと家に侵入している96猫に眉を潜める。
「なんなん、その意味深な言い方…」
なんか、嫌な予感。
しかもこういう時の俺の勘はよく当たるからタチが悪い。
《今日ね、Aがパニック起こしちゃって。
____高校の時のこと思い出しちゃったみたいで》
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弥生2nd@夢見月(プロフ) - いろみず@夢見月*小夜セコム隊さん» いろみずちゃんいつもありがとう!今週末ぐらいにはTHE THIRDに行くんでそっちもよろしくね!(しれっと宣伝)thirdには夢瑞月ちゃんも出せるはず!頑張るぞー!! (2020年11月30日 23時) (レス) id: c09bebec20 (このIDを非表示/違反報告)
いろみず@夢見月*小夜セコム隊(プロフ) - うふふ可愛い← 坂田母の強キャラ感強いっすね…好きです() 更新話数多くて死んでる我氏は安定に小夜ちゃん推しです(何の報告) (2020年11月29日 16時) (レス) id: be92b83ba0 (このIDを非表示/違反報告)
へかーてぃあ@夢見月*小夜セコム隊 - 弥生2nd@夢見月さん» え…?ほ、褒めてるよ!!多分(多分)【大事なことなので二回言いました】久しぶりだねー!!(話反らす)後ちょっと最後の絵文字笑っちゃうかな( ^ω^) (2020年11月19日 13時) (レス) id: b17b2d1989 (このIDを非表示/違反報告)
へかーてぃあ@夢見月*小夜セコム隊 - いろみず@夢見月*小夜セコム隊さん» おひさー!いや、小夜ちゃんが可愛いのは元も(((え、何…可愛くなったね小夜ちゃんやっぱ尊さに磨きかかってる(手の平返しくっるくる) (2020年11月19日 13時) (レス) id: b17b2d1989 (このIDを非表示/違反報告)
弥生2nd@夢見月(プロフ) - いろみず@夢見月*小夜セコム隊さん» いろみずちゃんとおひさー!相変わらずセコム隊名前につけてくれてるのまじですこだわ! (2020年11月17日 17時) (レス) id: c09bebec20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弥生2nd@夢見月 | 作成日時:2020年6月9日 19時