激推ししてます、太宰さん！

太宰さんなら。 ページ28

ダダダダと大きな音を立てた二丁の銃がやっとやり止む。

『…え、生きてる……理久…？』


ほぼ無傷の理久が私の前に立っている。何故？
以前似たような事があった時は傷だらけだったのに…。


理｢やってみたらできた。｣

そんな軽く上手くいく事ある！？


理｢Aを守りたくて。前回ちょっと怪我させたから。自分に何が出来るか色々試してみた。｣


ぽそぽそと男性にしては少し高めな声で何も無いような顔で告げてくる。
私の為に異能がそんな事してくれるの？
後ろからとさりという音とふわりと風を感じた。

『敦！？』

振り返ると、敦が膝をついていた。見る感じ外傷は無さそうで、ほっとため息をつく。
しかし敦の目は一点を見ている。

谷｢ナオミ！！｣

潤くんの叫喚が耳に入る。私は立ち竦む。全ての銃弾を受けたのではないかという程痛々しいナオミちゃんの背中。潤くんを守る為に…？

何故

狙いは何だというの？

｢探偵社｣とそんな大きな狙いを立てることある？



私の予想が外れた。



谷｢ど、どどうしよう……｣

頭を抱えて困り果てた顔の潤くんにかけられる言葉がない。

資格が無い。

守れなかった。

何故理久に｢皆を守れ｣と言わなかった？




太宰さんならどうしてたでしょう？

電話に出ない太宰さん。→←大宰さんを拝みたい。

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