太宰さんは天の啓示待ち。 ページ24
四人で話しながら依頼主の女性を追って街を歩く。女性を先頭に、潤くんとその腕にびったりとくっついて歩くナオミちゃん、その後ろに敦くんと私が隣合って歩いている。
谷「アハハ、それは脅されましたねェ」
敦「笑い事じゃないですよう。
兇悪なマフィアとか直に死ぬぞとか…。」
深いため息をつきながら「とんでもない所に入っちゃった。」と泣き言ばかりの敦くん。
『まぁぽんこつな私でもとりあえず生きてるから大丈夫ですよ。』
敦「でも能力者なのでしょう?谷崎さんも。
どんな力なんです?」
潤くんは頭をかきながらへらりとした笑顔で言う。
潤「や、あんまり期待しないでくださいよ。戦闘向きじゃないンですから。」
ナ「うふふ…兄様の能力素敵ですよ。ナオミあれ大好き。」
キャッキャと楽しそうにイチャつ……戯れる谷崎兄妹。「やめなって」「こんな所で」という潤くんも満更でもなさそう。………こんな所で?
「あら口応え?生意気な口は どの愚痴かしら」と妖艶な笑みを魅せ、つつつと潤くんの唇を小指でなぞるナオミちゃんを前に、顔を真っ赤にする敦くんに先程の回答をする。
『私も、』
私も正直戦闘には自信が無い。異能である理久は強いとは思うが、それはあくまで私の主観で。何より、私の体力がないせいで、異能にも力が回らない。最近では筋トレや体力作りはするようになったが、それでも20年間してこなかった運動をいきなりするのはかなり難しい事で、少しずつしかできていない。
まあ生活に支障はないし、たまに理久に髪を整えてもらう朝もある。使いこなす事はできるはず。
…異能って便利なんですよ。ただ、理久は自分の意志を持っている。故に自分で出てきて皆と話している事も、勝手に行動する事もある。私の命令に背く事はないのだが。
『私も戦闘には自信ないです。』
敦「爆弾魔…入社試験の時にいた背の高い男の人がAさんの異能ですか?」
『うん。理久っていうんだ。』
ナ「理久さん、とても素敵な方ですわ。
透け感のあるダークブラウンの癖のないミディアムヘア、キリッとした目元の端正な顔立ち、高身長にスラッと伸びた手足、
なんと言ってもAさんを御守りする姿。
とてもかっこいいですわ」
うっとりとしながら理久を語るナオミちゃんをじっとりと見つめる潤くん。
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麗(プロフ) - 30ページ 敦を「僕のせいで を は不要かなと思います (2021年4月11日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
一沙 - 夢主、重症と見たり (2020年4月9日 14時) (レス) id: c108e162c7 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 星来さん» ありがとうございます!更新はできるだけ頑張ろうと思っています、一緒にキュンキュンしましょう〜! (2020年3月25日 16時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
星来(プロフ) - 今最高にハマってます…文スト作品の中でここまでキュンキュンしたの初めてですわぁぁぁ更新心から応援してお待ちしてます!! (2020年3月25日 10時) (レス) id: 5ba0477dc2 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - そるてぃーらいちさん» ありがとうございます!妄想にお付き合いいただき感謝です(*’ω’*) (2020年3月23日 19時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぐ | 作成日時:2020年3月13日 1時