【HQ】余命一週間の君と僕【月島蛍】

6日目 (1) ページ6

朝10時




病院にAを迎えに行った




私服のAは初めて見た



何時もは病院服(?)を着ているから。




今時の女の子らしい服装だけど、Aが着るとより可愛く見える




何時もは一つに結んでいる髪も、今日はおろしていて大人っぽく見える





月「おはよ、行こうか」


「蛍おはよ！うん、行こ！」


Aの手をとって歩く


Aの手は暖かくて気分が落ち着く



あと余命2日なんて信じられない




否、信じたくないだけかもしれない





こんな考えは止めよう。



折角Aと出掛けられるのだから…



きっと最初で最後のお出掛け。






忘れられない良い思い出にしたい





「蛍は手が冷たいね」


少しむっとして

月「それくらいほっといてよ」


「ごめんごめん(クスクス」



「でもさ、よく言うじゃん？


手が冷たい人は本当は心が暖かい優しい人だって」


僕が…優しい…？


月「何それ意味わかんない」


僕は優しくなんかない


「蛍はすごく優しいって事」


月「僕が優しいワケないでしょ」


「ううん。すごく優しいよ。

現に私の話をしっかり聞いてくれるもん」


月「…そう…」

「そうだよ」








「因みに何処行くの？」


月「海」


「海!?やったー!!

私行った事ないんだよね…」

月「海水浴はしないけどね」


「それでもいいの！足くらいは付けれるでしょ？」


月「つけれるけど…」









.









そんな話をしながら電車やバスに乗って海まで来た

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