【HQ】余命一週間の君と僕【月島蛍】

6.7日目 (1) ページ13

名残り惜しいが夜になってしまったためAは病院に戻った



僕も家へ戻った





明日の朝、Aの様子を見に行くとしよう…




最後は僕が看取ってあげたい




早く…寝よう…







.









.









.








「…蛍……」


A…？



あれ？


僕は…寝ているはずなのに…



ここはどこ…？


一面桃色の花だらけ…



Aが座っている




僕はAに近付いた





Aをよく見ると




座っているのではなく






膝から下がなくなっていた



今も花びらとなって少しずつなくなっていく



月「…A!!嫌だ…行かないで…」

Aが消えていくのを目の当たりにすると涙がボロボロ零れてくる



あぁ…僕こんなに弱かったっけ…



Aは寂しそうな笑顔だった



Aが


「ゴメンね…」



そう言ったところで僕は目が覚めた









月「っ……嫌な…夢…」



でもそれは今日実際に起こる事で…

僕は怖かった


あれは夢だったけれど…


Aは本当に居なくなってしまう…









ダメだ、切り替えろ。


僕はAの最後を看取るんだろう？


ちゃんと笑顔で送ってあげなきゃ…



Aの事だから心配して安らかに眠れないよ



自分らしくもない冗談を自分自身に言い聞かせ、僕は用意をはじめた

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