鬼さん六人 ページ7
[さぁ、コタ……お話しようか、辛い事でもあった?目が赤いが。]
[気の所為だろう…。]
コタは俺の隣に座る。
[暗い…青い……悲しみの感情……。]
近くに来た事で尚更分かる…動物と意思疎通が出来るが人間の感情も見れるのだ。俺が化け物と言われる理由……。
[一人は辛いか?]
コタに問いかける。
[っ!……あぁ、一人は辛い…家族も死んでしまったからな。]
[そうか……でも仲間は居るだろう?]
[あぁ、居る。]
[じゃあ一人じゃない…俺には家族と呼べる人はたったの一人…仲間も居なかった…だから平気だろ?コタには仲間が居るじゃないか。]
[けして仲がいいとは言えないが…そうか、一人では無いのか。]
[今いる所が辛くなったら、その仲間とやらと俺の元へ来ればいい…松陽さんならあの人なら受け入れてくれる…俺の弟になりに来い!コタ!]
[……あぁ、分かった…弟になりに行く!]
[ふっ…あはははっ……素直だなぁ…泣きたい時は俺の元へ来い抱き締めてやるから!]
コタの感情は青い悲しみの色から赤橙(オレンジ)と桃色に変わっていた……赤橙は決意…桃色は恋……ん?恋?
[わ、分かりました/////]
おっとー……どうか自覚なしであれ。
[また、会いにいにます。]
[あぁ、じゃあなコタ!]
手を振り別れる……そのあと松陽さんと銀時に遅いと怒られたのは言うまでも無い。
[遅いですよ……A?]
後ろに般若が見える松陽さん……。
[すぐ戻るって言ったじゃねぇか!兄貴!]
これまたご立腹な銀時……。
[すみません……少し人と話してまして…それで遅くなりました。]
[人と?こんな時間にですか……。]
[すみません……俺を知っている様だったので。]
[兄貴を知ってるだァ?]
[銀時と同じ位?の子でしたけど…、ここに来るかもしれません、本当にすみません。]
[まぁいいでしょう、もう遅いですし寝ましょうか。]
[兄貴…行くぞ!]
[え!?ちょっとまて銀時…松陽さんおやすみなさい。]
[えぇ、おやすみなさい。]
松陽さんは桃色の様な感じの珊瑚朱色だ。
銀時は桃色と白群……恋と尊敬。
松陽さんは、恋と愛情の混ざった感情。
コタは最後に見たのは桃色と薄萌黄…恋と安堵。
[おやすみ銀時……。]
[おやすみ兄貴。]
コタはいつ来るかな…なんて考えながら目を閉じた。
パチッ
[いつもより早く目が覚めたな…朝ごはん作らねぇと…、ついでに稽古も少ししよう。]
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作者名:shell | 作成日時:2019年3月19日 18時