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鬼さん四十六人 ページ50

[懐かしい名前だな…。]

[お前も人間なのだな…。]

[俺は人間じゃねぇさ…人の皮かぶった化け物だよ……あんた程人に近い奴じゃねぇ。]

その会話が終わると鳳仙は事切れた。

[ねぇ、A…また遊んでネ。]

[あぁ、そうだな…また。]

鳳仙は陽の当たるところに今は墓を建てられた…吉原には素の笑顔と太陽が戻り明るくなった…。

[変わったな…。]

[あぁ、しっかし難儀な連中だねェ…こんな面倒なとこさっさと捨てて地上で暮らせば良いものを。]

[この町の遊女達は分別も聞かぬ頃に連れてこられた者ばかり…地上で生きて行くにも生き方が分からぬものも多い、自由さえ分からぬものも居る…そんなものを捨て置けないと日輪が残ったのじゃ。]

[私達で吉原を作っていこうと、私達の子供に見せても恥ずかしく無いものを作ろうと。]

[……で、どの辺が変わったんですか?]

[俺も気になるな…どこら辺が変わった?]

[遊郭が無くなってソープ████や、キャバクラ████パブなども人気だな。]

[全然変わってねぇじゃねぇか!全然恥ずかしいだろ!子供に何って聞かれても答えられねぇよ!!]

[まままま、今迄は強制されてたのが問題だった訳だからァ…今は選択の自由がある訳でしょ?ナースとかミニスカポリスとか色々…。]

[それあんたが自由になっただけだろ!]

[いや、もう鎖は解かれたわけだから皆んなもう呪縛は解かれたわけだから。]

[今度は客が鎖に繋がれてる…あんま地上と変わりないな。]

[そうアルナ!地上と変わりないアル!]

こうしていつもどうりの馬鹿げた日常がもどるのであった…。

______
吉原炎上篇終わったーーー!!!!

次から普通のお話に戻ります!そして!!続編に移行します。

キリがいいところで終わって良かったーー!!!

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作者名:shell | 作成日時:2019年3月19日 18時

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