鬼の子と言われた兄弟は何処へ行く？ (ページ47)

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鬼さん四十四人ページ47

［ぎ、銀さん！A兄ちゃん！］

［［何してんだあほんだら、俺等はいいからさっさと行け。］］

［でも…行ってもいいの？おいらみたいな汚い餓鬼があんな綺麗な人母ちゃんって呼んでもいいの……。］

［散々抜かしといて何言ってんだてめぇは…呼んでやれ…。］

［［腹の底から「母ちゃん」ってよォ。］］

晴太にニコリと笑い掛け行けと伝える。

［そうか、主があの童が雇った浪人か…ワシの街を好き勝手やってくれたのは主か。］

［好き勝手？冗談よせよ俺は女の一人も買っちゃいねェよ？］

［そうか、ならばこれから酒宴を用意してやる…血の宴をな。］

［過分な心ずかい有難いがそいつは遠慮するぜ、ジジイのＶ字の生え際見ながら酒を呑んでも何にも美味かねぇ、こんな所で酒呑んだって何にも美味かねぇ。
確かに良くまぁこんなにあちこちから別嬪さんを連れて来たもんだよ？だかどんだけ美女を集めようがどんだけ美酒を用意しようが俺はてめぇの国で酒なんざ一滴たりとも呑まねぇ。
鎖で繋がれた女から酒注いでもらっても泣きながら酒注いでもらっても何にも美味かねぇんだよ。］

［笑って酒注いでもらえる所があれば…馬鹿みたいな事やって酒飲む方がよっぽど美味いもんだよ。］

［［女の涙は酒の魚には辛すぎる……。］］

銀時は刀を俺は大太刀を…それぞれ構え戦闘態勢に入る。

［鎖を断ち切りに来たか…この夜王の鎖から日輪を吉原の女達を解き放とうと言うのか。］

［そんな大層なもんじゃねぇ…。］

［俺達はただ酒が飲みてぇだけだ…天下の花魁様に立派な笑顔付きで酌して貰いてぇだけでな。］

［こりゃあ面白い…たかだか酒一杯の為に夜王に喧嘩を売るとは、地球にも中々面白い奴がいるもんだね…ね？鳳仙の旦那。］

ずどォォォんと言う音と共に神威が一瞬で吹っ飛ぶ。

［おぉー怖…心配しなくてももう邪魔はしませんよ。］

［銀時、気を張れよ……相手は夜兎人間が簡単に相手に出来るタマじゃねぇ。］

［当たり前だろ…兄貴も気ィつけてくれよ。］

［……ﾌｯ…俺はお前が死にそうになってる時しか助けねぇよ。］

［…ｹｯ……高みの見物ですか？］

［あぁ、日輪姐さんを護らねぇと。］

［まぁ、今は戦いだ集中しようぜ兄貴。］

［死ぬなよ……銀時。］

銀時は鳳仙を相手に俺は日輪姐さんの元へ。

［日輪姐さん…お久しぶりです。］

［……お前さんは…Aさんだね。］

［えぇ、晴太に頼まれましてね…日輪姐さんを助けて欲しいと。］

狐面を付け髪を解く。