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鬼さん四十一人 ページ43

[大丈夫だろ……そう簡単に死なねぇさ…。]

[A!!さっきはごめんネ!?神楽と一緒に殴っちゃって!]

[神威…驚いたぞ……神楽を殴るとは思わなかった。]

アホ毛がシュンと項垂れる神威……。

[んで?行くんだろ……鳳仙の元へ…俺も行かせてもらうぜ晴太の様子を見にな。]

[うん!行こうヨ!]

[Aが居るとはなァ…とんだ収穫だぜ……でも旦那の所に行くなら気配消してくれよ?それか俺たちの服着てくれ。]

[え、マントだけ貸してよ…チャイナ服とか着ねぇぞ俺。]

晴太を抱っこし話しながら向かう。
晴太は少し震えているが頭を撫でてやり少しすると収まった。

[えぇー……良いじゃん…あるヨ?A用のチャイナ服。]

何であるんだよ…意味わかんねぇ……。

それでも嫌だったのでマントだけ借りて服装を隠す…番傘も何故かあったがそれは要らないと断った。

[似合ってるぜ……チャイナ服も見て見たかったがよォ?]

[今度来てやるさ…今は無しだ。]

神威が鳳仙と話している間……晴太と会話する。

[晴太安心しろお前に何かあったら俺が助ける……日輪姐さんも助けてやる…だから怯えるな…。]

[でも、A兄ちゃん……相手は強いんだよ!?]

[大丈夫……俺は誰にも負けないさ。]

晴太の頭を撫で…落ち着かせる……晴太を鳳仙に見せている間俺は阿伏兎の隣で襖に隠れている。

[きっとサービスしてくれるでしょ?嫌ですか?日輪を誰かに汚されるのは…嫌ですか?この子に日輪を連れ去られるのが、嫌ですか?日輪と離れるのは。]

[少し黙るがいい神威…。]

[あっはは!年は取りたくないもんですね……たった一人の女すらどうにもならない。]

挑発してるな神威……。

[阿伏兎…神威は戦うぞ……気を付けろよ((ボソッ…]

[あのスットコドッコイを止められんのはAだけだよ((ボソッ…。]

それは俺に止めろと?やだよ俺はあんなピリピリしてる所入りたくないぞ?

[あんなあからさまに挑発して良いのか阿伏兎((ボソッ…。]

[良い訳ねェだろ!?目的逸れてきちゃうからおじさんまた仕事増えちゃうよ?((ボソッ…]

そう話していると鳳仙が遊女を吹き飛ばした。

[やったよ…あんたんトコの団長怒らせたよ!?阿伏兎どうするの((ボソッ…]

[なるようになるだろ((ボソッ…]

[貴様ら査定に来たのだろう……気付かぬとでも思ったか…上からの差し金だろう、巨大な力を持つ吉原に恐れを抱いたか。]

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作者名:shell | 作成日時:2019年3月19日 18時

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