鬼の子と言われた兄弟は何処へ行く？ (ページ42)

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鬼さん四十人ページ42

月詠のお嬢から過去の話を聞き日輪姐さんの事も月詠のお嬢の事も知った……それを話す月詠のお嬢は鉄紺が見えていた。

そこには番傘を差す男が一人……いや、もっと居る。

［銀時、お前ら…警戒しろ。］

［傘？……まさか、アレっ！！］

夜兎族だな…しかも知り合いと来た……どうするかねェ？

［どうやらあんたが折角用意してくれた逃げ道ももう手が回っまてた見てぇだ様だぜ。］

［違う…あれは鳳仙のまわし者じゃない、あれは。］

［餓鬼を寄越せ…ついでにAも寄越せ。］

［あ"？］

［その餓鬼とAを寄越せ……。］

なんで俺まで呼ばれんだよ…また手伝いか？

また手伝いか？と阿伏兎に目線で投げかけると。
疲れ切った目が帰ってきた……神威…何やらかした…はァ……。

［……銀ちゃん…やばいアル、あいつ飛び切りヤバイ匂いがするアル…血の匂い幾多の戦場を生き抜き染み付いた血の匂い…本物の夜兎の匂い……何でこんな所に。］

阿伏兎がこちらに向かってきたので木刀を抜き戦闘態勢に入る…月詠のお嬢が投げたクナイは番傘で弾かれ口でも止める阿伏兎……。

［よっ……！！］

月詠のお嬢が地面に叩きつけられる前に引っ張り上に押し上げる月詠のお嬢は上からクナイを投げるが流石夜兎…一瞬で月詠のお嬢は吹き飛ばされる。

［月詠のお嬢！！……っ！？］

下から攻撃が入る……晴太と銀時の方にｯ！
銀時の代わりに攻撃を受け晴太を引っ張る…。

［ぐｯ……チッ…。］

晴太は腕から抜け夜兎に捕まった。

［兄貴！？］

［銀時！後ろ見ろ！］

銀時も吹っ飛ばされ叩き付けられる……。

［銀ちゃん！！］

［プッ……二人？可笑しいな…まだ居るだろ…飛び切りやべぇのがまだ一人。］

口の中の血を吐き阿伏兎に問掛ける。

［Aも来るか？］

［行く……晴太が心配だしな…。］

［くそッ離せ！］

［晴太ァー！！］

神楽が晴太の方へ行くと神威が出たので瞬時に神楽と神威の間に入り神楽を庇う……神威の番傘を素手で止めるが威力が強すぎて下の方が耐え切れなかった。

［兄貴ィーー！神楽ァーー！！！］

神楽の手を掴めず神楽は落ちてしまったが捕まえてくれた様だ……。

［やり過ぎたかねぇ…Aも居たってのに……五月蝿い爺さんにどやされそうだ…。］

［ったく……あぁ、ドヤされとけ……。］

手をプラプラさせながら阿伏兎達の元へ行く……晴太がこっちに走って抱き着いてくる。

［A兄ちゃん！良かった……でも皆んなは！？］