鬼さん三十七人 ページ39
銀時は晴太に利息とかなんとか言って出て行き晴太はお風呂に入れられた……。
[んにゃァァあぁあぁぁ!!!!]
[おうおう……派手にやってんな。]
晴太の叫び声を聞きながらお登勢の姉御と話す俺。
[全く…とんだ拾いもんをしちまったねぇ。]
[銀時が拾ったんだがねェ……まぁ面倒見てやってくれよ、俺の仕事は付き合わすわけには行かねぇもんでな。]
[そうかい……まぁ、面倒くらい見てやるさ。]
晴太が風呂から上がると綺麗になっていた。
[なかなか似合ってるんじゃないのかい?]
[大方の菌の除去に成功しました、残っているのは股の間の…[ウマイコトイッテジャネェヨ!]
それから晴太は仕事をこなして行った。
元から覚えもよかったので直ぐに慣れて行った…俺や新八神楽何かも様子を見に行ったりしていた。
晴太の顔には笑顔が戻り楽しんでいるようだった。
俺も仕事をこなしたまに晴太にお小遣いを上げていた……勿論仕事を頑張ったご褒美とお使いのお駄賃などだ。
そして吉原桃源郷……。
[騒がしくなったな…ふぅー……。]
キセルを蒸かしながらそう呟く……。
[何の騒ぎだろ……。]
[晴太、あまり俺から離れるなよ。]
違いを感じ取ったのか俺の服を掴む晴太。
[ちょ……待って下さいよ晴太君、Aさん…これ歩きづらくて。]
[キリキリ歩かんかい新八太夫。]
新八と神楽は花魁の格好をしている。
俺はその客…晴太は連れってことで誤魔化せるだろって事か。
[新八…無理するなよ、座ればいいさ。]
[は、はい//////]
[何照れてるネ気持ち悪いアル。]
晴太を股の間に座らせ二人が挟むように座る。
[そう言えばね、晴太君のお金使い込まれてたらしいんだよね……。]
[オイラのお金が使い込まれてただってぇ!?]
[だろうな…此処に金があってただ貯金しとく奴なんて居ねぇさ。]
[晴太君がお金預けてた店番さん…ちょいちょい店のお金にも手ェ出してる人でその筋じゃ有名だったみたいだよ……。]
晴太は頭を抱えて考え出した。
[あの野郎ォ、心入れ替えて真面目に働いて貯めた金だってのに…全部無駄だったのかよ!]
[無駄なんかじゃないよ、見てたよ?スリなんかしてたら恥ずかしくてお母さんに会えないって一生懸命働く晴太君の姿を。]
[そうだぜ?頑張ってたじゃねぇかよ、無駄じゃねぇその頑張りが大切なんだよ。]
[でも、金が無きゃ母ちゃんに会えないんだよ!何の意味も無いんだよ!]
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作者名:shell | 作成日時:2019年3月19日 18時