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鬼さん三十人 ページ32

絶賛尋問中の俺……変な誤解を産んで銀時も加わり万事屋に逆戻りだ。

[で、誰が好きなんです!]

[だから!違うって言ってんでしょーが!]

[好きってなんだァ!?言われてんのか!?]

[そうだよ!言われてんの、だから誰が好きとかねぇから!強いて言えば皆んな好きだから!]

[銀ちゃん?その人誰アル?]

[え、銀時のもう一人のバイト?]

[私神楽って言うネ!お前誰アル?]

[俺は坂田A宜しくな…神楽、ちなみに銀時の兄貴だから。]

この一言を言った後神楽の叫び声が歌舞伎町に轟いたらしい。

[そ、そ、んなわけないネ!銀ちゃんの兄ちゃんなのに目が死んでないヨ!?こんな格好良いのが兄貴な訳ないネ!!]

[銀時の死んだ目は子供の頃からだからなぁ…今は更に死んでるけど……そいや、銀時真選組と何かあったのか?]

[真選組?あぁ、多串君の所ね。]

[銀時……お前トシの事多串君って呼んでんの?]

松陽さんがよく分かったなって顔してる……そりゃねぇ?銀時の兄だし……。ねぇ?

[多串君は多串君だよ…まぁ、攘夷志士って事隠してるからね。]

え、此奴隠してんの?俺話したんだけど。

[多分バレるぞ?俺は話したからいいけどよ。]

[[話したんですか/のか!?]]

綺麗にハモる松陽さんと銀時……。

[あぁ、大分前にな…攘夷志士だって……あっちもあんまり気にして無かったし、忘れてんじゃね?]

真選組出来る前だし話したの……。

[危ないんですよ!?首飛ばされますよ。]

[飛ばされても生き返るし……此処かは分かんねぇけど……。]

[そう言う問題じゃないです。]

[あぁ、二日後此処にコタが来る筈だから通してくれよ…コタ的には此処が安全だろうしな。]

[分かった。]

[ありがとな……で、銀時や……神楽達に給料あげてる?客こない様だけど?]

銀時が分かりやすく慌てる。

[銀ちゃん全く給料くれないネ!]

[そうなんですよ!生活ギリギリですよ!]

[んじゃはい、俺からの小遣いな。]
銀時の事だ面倒臭いから何でも屋にしたんだろうが給料あげなきゃ行けねぇぜ……財布からポチ袋を取り出し神楽達に渡す。

[えっと、メガネ君はなんて言うんだ?]

[あ、僕は志村新八です!]

[宜しく新八。]

新八が挨拶してくれた横で神楽がまた叫ぶ。

[ふぉぉおぉ!!]

[えっ!?さ、三万円!?]

[俺からの小遣いな……銀時が悪ぃな、でもやる時はやってくれるから銀時を頼むな。]

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作者名:shell | 作成日時:2019年3月19日 18時

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