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鬼さん二十八人 ページ30

[三年前にここに居たァ!?なんで会いに来てくれなかったんだよ!?]

[そうですよ!あの時貴方が居なくなってどれだけ心配したか!]

凄い剣幕で喋る二人…松陽さんも心配してくれたんだ……。

[そんな事…言われても…俺は人じゃないし……恐がられると思ったからで……それで姿を消したんだ、会うのが怖かった……嫌われるんじゃないかって……でもやっと会いに行こうと思って動いたんだ…銀時達の居場所が分かって。]

[……バカ兄貴!一緒に生きてきたのに今更怖がると思うかよ!俺は兄貴が居なくなる方が怖かったんだぞ!?]

[銀時……。]

[Aが居なくなった後朧に全て聞きました……貴方が転生を繰り返す鬼だと……最初は驚きましたがそれが原因で姿を消したと言った時本当に皆んな泣いていたんですよ?]

[ごめんなさい……でも、本当に有難う…。]

銀時達が家族で良かった……俺を信じてくれる人が居るじゃねぇか…。

[で、兄貴が鬼なら俺は?]

[いや、銀時は違う…銀時は人間だ。]

[全く……ほんとに心配したんですよ?]

桃色だ……銀時も松陽さんも…しっかり桃色だ。

[ごめん……俺仕事あるから帰るね。]

取り敢えず逃げる……が神威に見つかる。

[あ、お兄さん遊ぼー!!]

[阿伏兎……助けろ…。]

阿伏兎と並走しながら話す。

[無理だろ……ああなった団長はAしか止められねぇよ。]

[Aー!]

[急に名前で呼んだ……なんだ!神威!]

[俺と付き合ってぇ!!]

[は、はぁ!?]

気付かなかったけどアイツ桃色に変わってやがる。

[歳の差的に無理かな!!]

[お前何歳だよ?]

[五百三十幾つ。]

[おいおい!五百歳かよ!]

[Aー!付き合って!!]

何で!?まだ二回しか会ってないよ!?
何で告白されるんだ!!

[団長ォーー!諦めろォ!Aはしつけェ奴は嫌いだとよォ!]

神威がピタッと止まる……。

[阿伏兎……今度仕事手伝ってやるよ…お礼として。]

[助かる……団長のおかげで仕事が多いんだよ。]

[神威……。]

俺に抱きつく神威……あれ、今日は抱き着くの日なの?めっちゃ俺抱き着かれる。

[A……俺の事嫌いにならないで、お願い。]

[大丈夫…嫌いじゃねぇよ、神威…後仕事しろ…お前仕事してねぇんだろ……たまには会いに行ってやるから。]

仕事の手伝いとして……だけどな?
神威の顔が明るくなる…。

[本当だよね?絶対だよ、会いに来て!]

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作者名:shell | 作成日時:2019年3月19日 18時

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