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鬼さん二十七人 ページ29

[でもまぁ……真選組がどんなのか来て見れば大きいなぁ……。]

[兄貴ィ……兄貴ィ……。]
ずっと俺に擦り寄ってくる総坊……。

[さっき抱き着いた時兄貴から男の匂いがしましたぜィ?どうゆう事でさァ。]

え、コイツ怖い!!匂いで分かるのか?

[……喧嘩ふっかけられたからな…そいつの事膝枕してたからだろ。]

[チッ……羨ましい限りでさァ……。]

[総悟……何時までAさんに抱き着いてんだ!]

トシ……お怒りだな…。

[良いじゃねぇですか……久し振りにあったんだから。]

[ははっ!相変わらずか……俺は弟に会いに行くからもう出るぞ?ちぃと様子見に来ただけだからな。]

[弟が居たんですかィ!?]

[あぁ、居たぞ?三、四歳下の弟が…。]

[マジか……Aさんの弟……会ってみてぇな。]

もう会ってたりして……。

[銀髪……天然パーマ…死んだ目の男…が弟。]

[[[え??]]]

[それって……万事屋の旦那じゃねぇですかィ?]

[あの……ふざけてる野郎が?]

[見えないぞ!?]

えぇ……俺の弟完全否定!?銀可哀想……。

[じゃあ一緒に来る?万事屋。]

[俺が行きまさァ。]

[総悟テメェ……仕事があんだろ!]

じゃあ俺一人で行こ……二人喧嘩してるし…。

[いさ、俺一人で行ってくるわ……頑張れよ。]

[あ、あぁ。]

屯所を出て…街を歩く……。
あ、あった万事屋銀ちゃん。

[お邪魔します……銀時居ます?]

呼ぶと眼鏡の男の子が出てきた……。

[はい!ご依頼ですか?]

[あぁ、いえ…銀時に会いに来たんです。]

[銀さんに?分かりました!此方へどうぞ!]

男の子に通され部屋に入ると…。

[……松陽さん…やべ。]

松陽さんが居たので逃げようとしたら、腕を掴まれた。

[A……やっと帰って来ましたか。]

[兄貴……お帰り!!]

銀時に抱き着かれる俺……デジャブゥ……。

[今日は凄く抱き着かれるなぁ…何でだろ(白目)。]

それを言った瞬間松陽さんと銀時の目が変わる。

[A…それは誰です?貴方に抱き着く輩など…私が……。]

[松陽さんはやっちゃ洒落になら無いでしょう?]

[叩き潰す……兄貴に抱き着くのは俺だけで良い。]

[はぁ……いや、あの…ただいまなんだけど…離してくれるかな?特に銀時。]

渋々二人は離してくれた……渋々な?渋々……。

[で、A…貴方今までどこに居たんです?]

[三年前江戸に来て…仕事してました。]

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作者名:shell | 作成日時:2019年3月19日 18時

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