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鬼さん二十三人 ページ25

[A……お前は仕事は何をするつもりなんだ?]

[んー……暗殺系かな…楽だし…高いし。]

[暗殺は楽では無いぞ?]

[そう?ただ殺せって言われた奴を殺すだけかと。]
暗殺ってそう言うもんじゃないのか?

[まず調べる事から始めるんだ……本当に殺さなければ行けないのはどちらか。]

[そうだな……そうする、ありがとう朧兄さん。]

[あぁ、頑張れよ。]

と言って朧兄さんは行ってしまった……さ、住む場所探さねぇと。

[おいお前……。]

[え?俺?]
何故か声を掛けられる俺。

[お前…人殺しは出来るか?]

[……この死神にお任せあれ。]

[お前に暗殺を頼みたい……。]

[一回三百万でやりますよ、必ずやって見せます。]
三百万……でね?

[良いだろう…三百万いや、成功すれば五百万出す。]

[お約束いたしましょう……。]

[では、こいつを殺して欲しい…政府の奴だが、民衆から金を巻き上げ自分の懐を潤して居るんだ。]

[了解しました…四日頂きます……四日後、此処でお待ちしております…この方の死体と共に。]

[……頼んだ……。]

そう言って依頼人は去って行った……。

[さて、依頼貰ったし調べに行きますかね。]

そして三日後……。

本当に巻き上げてんな……貧しい奴らからも容赦無く……胸くそ悪ぃな…早いとこ殺そう。

[よっ……。]

グシャッ……。

[よし、仕事完了……連れて行かねぇと…森の入口だし…。]

四日目の朝……死体と共に待っているとあの依頼人が来た。

[ありがとう!これが五百万だ。]

[確かに五百万受け取りました……ご利用有難う御座います…あぁ、後俺の事宣伝しといて貰えますか?暗殺者の死神と。]

[えぇ!喜んで、ほんとに有難う御座います。]

[それと……これを此奴に巻き上げられていた金です…返してあげて下さい。]

[はい、返しておきます。]

金の入った袋を渡し……俺は森へ入って行く。
さぁ……どうするかねぇ?五百万貰ったが…暫くは森だな。
あの男の屋敷で狐面があったから拝借したんだけどこれ使えるよな……口だけの狐面……。
その日の夜……森の入口に人が来た。

[死神様!いらっしゃいますか?]

[えぇ……此処におりますとも…なんの御用で?]
依頼か?

[暗殺して欲しい人が居るのです!]

[ほぅ……それはどなたでしょう?]
狐面をつけ、男の前に降りると……男は驚いて尻もちを着いた。

[え、あ、えっと…この人です。]

見せて来た写真には女が。

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作者名:shell | 作成日時:2019年3月19日 18時

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