鬼さん十二人 ページ14
直してくるとだけ言い部屋を出る……自分の部屋に入り再度刀を見る。
[ヒビだけで良かった…刃が傷付かなくて。]
ヒビの入った所に触れ、綺麗に直れと念じる……。
するとピキっと音を立てヒビが無くなっていく。
数秒もしない内に鞘は新品同様に綺麗になっていた。
[やっぱり刀は綺麗が一番…血に濡れているのも良いが綺麗な方が光って見える……。]
刀を持ち銀時達の元へ行く……と、
[兄貴…すいませんでしたァァ!!]
[すみません!!!]
銀時と晋助が物凄い勢いで謝ってきた……。
[え、銀時晋助顔上げて……銀時はほら刀直したぞ…。]
[ありがとう兄貴!すげぇ…直ってる!]
[ほんとにごめん兄貴……。]
[良いんだよ晋助……でもこれからは程々にね?]
銀時も…と付け足すと二人共また謝って来る。
[今回は不問と処します……ですが…またこんな事があれば、松陽さんとお話しさせて頂きます。]
[[ありがとうございます!!]]
[コタも二人が喧嘩してて、あまりに酷いようだったら俺に言ってくれる?]
[あぁ、分かった。]
[ん、じゃあ銀時と晋助はお風呂入ってきな!]
[分かった……。]
[行ってくる。]
[コタ……先寝てるか?]
[いや、兄貴が寝る迄起きてる。]
[そうか、二人共が上がったら寝ような。]
[あぁ。]
と言いつつ眠そうに首が揺れてるな……。
[すー……すー……。]
[あちゃ、コタ寝たか……。]
コタが俺の肩に寄りかかって寝たので膝枕してやったら…抱き着かれた。
[えー……。]
[んぅ……おばぁ……。]
[…………コタ……。]
コタの頭を撫でると、抱き締める力が強くなった。
我慢してんだな……、忘れろとは言えねぇけど…。
[辛いよなぁ……。]
[おや、Aが膝枕なんて珍しいですね…銀時でさえしないのに。]
[松陽さん……気まぐれですよ…銀時には昔はしてましたよそりゃもう毎日のように、銀時は覚えてないでしょうけど。]
[私もして欲しいですね……。]
[また今度してあげますよ。]
[約束ですよ。]
[えぇ。]
また今度ですから?いつかは分かりませんが……ね
[出たぞ…兄貴。]
[俺も出た。]
[はい、次は松陽さんですよ…。]
[はい、では入ってきますね。]
[どうぞ、銀時達は寝るよ…コタも寝ちゃったから。]
[[おう。]]
コタを抱え部屋に行く……コタを布団に寝かせ銀時達に話し掛ける
[じゃあ、俺は松陽さん待つから銀時達は寝てろよ?]
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作者名:shell | 作成日時:2019年3月19日 18時