189話 ページ35
Aside
『…でもまさか、こんなことになるとは…』
清「…そうね」
横にいる清水先輩と話しながら、私は得点板をめくっていく。
試合開始してまだ数分。
コート内では、影山と日向のプレーにどよめきが起こっていた。
ちらっと鳥飼さんを見ると、彼もまた日向のプレーに口をあんぐり開けて驚いているようだ。
清「…でも私は、東峰が自分からまたこの体育館に戻ってきてくれたこと、嬉しいわ」
清水先輩の横顔を見ると、口元が少しだけ緩んでいる。
なぜだか私もそれにつられて口元がほころんだ。
コート内に視線を戻すと、日向が打ったサーブをレシーブしてラストに繋ごうとしていた。
「そこのロン毛兄ちゃんラスト頼む!」
町内会チームの人に呼ばれた東峰さんは不安そうな表情をしながらも、助走をつける。
これ…久しぶりに見た光景。
烏野のエースが、飛んだ。
そして、腕を思いっきり振る。
球は相手コートの床に落ちた…のではなく。
影山たちのブロックに遮られ、自分のコートに落ちていく。
…また、あのときと同じ?
…では、なかった。
球が床に着く直前。
その下に___手があった。
烏野の守護神、西谷夕の右手が。
『ほあ…ナイスフォロー…!』
一ヶ月前のノヤなら、この球は取れてなかった気がする。
いっぱい練習したのかな、謹慎中。
努力してたんだ。
そんなノヤが後ろにいるなら、もう大丈夫だよ東峰さん。
どんな球だって、どんな状況だってきっとノヤが繋いでくれる。
西「だからもう一回、トスを呼んでくれ!!
エース!!
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ゆっち - 丁寧に説明をありがとうございました!これからも更新、頑張って下さい! (2020年3月6日 10時) (レス) id: 46cb79ea89 (このIDを非表示/違反報告)
なまたまご(プロフ) - ゆっちさん» ゆっちさんコメントありがとうございます!そうですね、表面上は嫌ってはいますが、心の中では時にはカッコよくて頼りになる、尊敬している兄だと思っていると思います!うまく説明出来ずすみません。 (2020年3月5日 19時) (レス) id: 4eb1927f69 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち - 『本心で』 (2020年3月5日 17時) (レス) id: cc02abbffd (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち - なまたまごさんの小説とても面白いです質問なんですが夢主ちゃんは及川君のことをどう思っているのでしょうか (2020年3月5日 17時) (レス) id: cc02abbffd (このIDを非表示/違反報告)
なまたまご(プロフ) - BSさん» ありがとうございます!(笑)これからも頑張ります! (2020年2月3日 15時) (レス) id: 4eb1927f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なまたまご | 作成日時:2019年10月22日 22時