不良と雑魚 ページ16
Asaid
「ああ!?」
ウッゼェ・・・。
只今私、不良に絡まれております。
何故こんな事になったかと言うと、数分前に遡る。
▷▷
部活体験が始まってから、1週間が経った。
そろそろ仮入部期間が始まる。
もともとコミュ力は高い方なので、結構先輩とも仲良くなれた。
遅くなるからと、先輩達が私の事を送ってくれるのも日常になってきた頃。
「おいお前、和帝Aだろ」
そう言って話しかけてきたのが、上記の不良だ。
「この前は、よくも俺のダチボコッてくれたなぁ」
ソイツの後ろに立っているのは、見覚えの全く無い弱そうな男。
え、マジで誰?
覚えてない事を色々言われるのも嫌なので、
「いや、覚えてないんですけど。てかどいて下さい。邪魔」
と、当たり障りのありすぎる返しをしたところ。
「ああ!?」
見事に怒らせてしまったのだ。
▷▷
「和帝、お前何言ってんだよ!?」
不良になど絡まれた経験が無いんだろう、夜久先輩が焦って私を止めようとする。
でもごめんなさい、私言われっぱなしは嫌なんですよねぇ。
「だ〜か〜ら〜、私はあんた達の事覚えてないって言ってんの。それだけでキレるとか、何、単細胞過ぎない?」
「何だとテメェ!?」
「『単細胞』って言ったの〜、聞こえなかった?え、耳悪いの?」
軽く挑発すると、面白いくらい顔を赤くして怒ってしまった。
ほら、やっぱり単細胞。
「え、ここで黙っちゃうの?・・・あ、図星だからか。マジで耳悪かったの?それとも単細胞の方が図星?自覚してんなら良かった、それで自覚なしとかこの先の人生ヤバイって」
すると、益々赤くなる。
「ウルセェ!!」
単細胞だから堪えられなかったんだろう、遂にソイツは私を殴ろうとしてきた。
先輩達が私を庇おうとするよりも速く、私は動く。
「隙ありすぎ」
そう言いながら、私は不良の脇腹に蹴りを入れる。
それによって脇腹を抑えて蹲ったソイツに、トドメの踵落とし。
で、完全KO。うわチョロ。
本当はクラップスタナーやっても良かったんだけど、怒りで意識の波長が乱れてたから出来なかった。
「何、あんたもやる?」
私がボコッたと言う、後ろに居た男にそう言えば、「ヒイ!」と言って逃げていった。
雑魚かよ。
・・・あ、先輩達の事忘れてた。
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一般人 - うるさいだけで文句つけに行くのは考えにくいかな。せめて、自分の席の周りで騒がれてたとか、誰かが困ってたから助けたとかならまだしも、うるさいからだけの理由はちょっと無理やりすぎる気がします。あくまで個人的に感じただけなので、あまり気にしないでください。 (2019年3月30日 0時) (レス) id: 363d66e5a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2018年8月20日 23時