電話とE組 ページ15
クロから電話がかかってきたのは、その日の夜だった。
『おい、研磨!Aちゃんが映ってるの見付けたか!?』
「ううん。探してない」
『だろうな・・・。そう思って俺調べたんだけどよ、』
「え、クロ調べたの・・・?」
『おう。何か気になるじゃねぇか』
「あ、そう・・・で?」
『あ、そうそう、で、調べたらやっぱりビンゴだったぜ。怪物がなんちゃらかんちゃらってニュースに出てた』
「何で?」
『Aちゃん、元E組だったらしいぜ。それで、例の怪物を閉じ込めてた学校に行こうとしてたところを、テレビが撮ってた』
「ふーん。その学校って、椚ヶ丘だよね?」
『ああ。何か、E組って成績悪いヤツとか素行不良のヤツが行くクラスらしくって、学校内でも差別されてたんだと。で、E組だけ山の隔離校舎で授業受けてたらしいぜ』
「で、そのクラスの担任が怪物だったんでしょ?」
『おう』
クロのお陰で、何となく分かった。
何で誰にも気付かれず体育館に入ってきてたのかとか、決して楽じゃないマネージャー業の終わった後に走って帰れる程の余力があったのかとか。
全部、暗殺の訓練をしてたからで答えられる。
『・・・でも、何か腑に落ちねぇんだよな』
「何が?」
『夜久も言ってたけど、Aちゃんスッゲェ良い子だぜ?そんな子がE組に行くか?』
「知らないよ・・・和帝も、中学の時は荒れてたんじゃないの。あ、クロ、気になったからって本人に訊くのはやめなよね」
『いくら俺でも、そんな無神経じゃねぇよ』
で、電話は終わった。
おれとしたら、気になってた事がハッキリしただけでも満足。
462人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
一般人 - うるさいだけで文句つけに行くのは考えにくいかな。せめて、自分の席の周りで騒がれてたとか、誰かが困ってたから助けたとかならまだしも、うるさいからだけの理由はちょっと無理やりすぎる気がします。あくまで個人的に感じただけなので、あまり気にしないでください。 (2019年3月30日 0時) (レス) id: 363d66e5a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2018年8月20日 23時