武士道 ページ10
「てめーがどんだけ手ェ汚そうと、死んでった仲間も喜ばねーし時代も変わらねェ。
「うす汚れたのは貴様だ、銀時。時代が変わると共にふわふわと変節しおって。武士たるもの、己の信じた一念を貫き通すものだ」
「お膳立てされた武士道貫いてどーするよ。そんなもんのためにまた大事な仲間失うつもりか」
そう言う銀時の脳裏には、一体どんな光景が浮かんでいるのか。
それを知っているのは、この場でたった1人なのだろう。
「俺ァ、もうそんなの御免だ。どうせ命張るなら、俺は俺の武士道貫く。俺の美しいと思った生き方をし、俺の護りてェもん護る」
真っ直ぐな目をして言う銀時を、小太郎が少し驚いたように見た、その時だった。
「銀ちゃん」
「?」
「コレ……いじくってたらスイッチ押しちゃったヨ」
そう誤魔化すように笑う神楽の手には、さっきの時限爆弾が。
…………。
一方、その頃。
「オーイ、出てこーい」
「マジで撃っちゃうぞ〜」
バズーカを構えた真選組が、そう銀時達に呼びかけていた。
「土方さん、夕方のドラマの再放送始まっちゃいますぜ」
「やべェ、ビデオ予約すんの忘れてた。さっさと済まそう、発射用意!!」
警察としてあるまじき理由で、バズーカが発射されようとした、その時。
ドゴォォンと音を立てて、襖が蹴破られた。
「「!!」」
出てきたのは、たった3人。
攻撃してくる様子は無く、どこか焦っているようだ。
「なっ……何やってんだ、止めろォォ!!」
「止めるならこの爆弾止めてくれェ!! 爆弾処理班とかさ……なんかいるだろオイ!!」
が。
「おわァァァ、爆弾もってんぞコイツ」
「ちょっ、待てオイぃぃぃ!!」
一目散に逃げられた。
「げっ!! あと6秒しかねェ!!」
「銀さん、窓、窓!!」
「無理!! もう死ぬ!!」
「銀ちゃん、歯ァくいしばるネ」
バットのように番傘を構える神楽。
「ほあちゃアアアアア!!」
思い切り彼女に打たれた銀時は、残り1秒というタイミングで爆弾を空に向かって放る。
こうして、爆弾による人的被害は無く終わった。
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ゆず - 亜水さん» 総悟のSが初めて発揮された回。私結構お気に入りです。 (2019年7月16日 20時) (レス) id: e9f8937968 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - 本当だぁ!更新するの早いですね!凄い!あのカエルアニメで観たときマジで苛ついた!総悟あのまま首はねちゃえばいいのにって正直思いました。でもまあ最終的には焼かれてたんで良かったです♪ (2019年7月16日 20時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 亜水さん» ありがとうございます!このシリーズを更新するのは私自身楽しいので、ドンドンしていけたらと思います。 (2019年7月15日 22時) (レス) id: e9f8937968 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - 桂優しいな〜再開場面、感動しました! (2019年7月15日 11時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - めっちゃ面白いです!読みやすかったです!更新頑張って下さいね次も観させていただきますので、よろしくお願いいたします! (2019年7月14日 17時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年7月10日 22時