君がため

『真選組』 ページ8

「しっ……真選組だァっ！！」


「イカン、逃げろォ！！」


「１人残らず討ちとれェェ！！」




襲いかかってきた黒服達から銀時達は逃げ出す。




「なななな、なんなんですかあの人ら！？」


「武装警察、『真選組』。反乱分子を即時処分する、対テロ用特殊部隊だ」




走りながら新八の問いに答えた後、小太郎は銀時の隣に並ぶ。




「厄介なのにつかまったな。どうしますボス？」


「だーれがボスだ！！ お前が１番厄介なんだよ！！」


「ヅラ、ボスなら私に任せるヨロシ。善行でも悪行でもやるからには大将やるのが私のモットーよ」


「オメーは黙ってろ！！ 何その戦国大名みてーなモットー！」


「オイ」




小太郎と神楽にキレながらツッコんでいた銀時は、その声に後ろをチラリと向く。




「ぬお！！」




そんな声を上げながら、反射的に頭を下げた。


先程号令を出していた、恐らく真選組の中で上の立場の人間なのであろう男が、剣を銀時の頭上の壁に突き刺している。


しゃがんでいなければ、間違いなく死んでいた。

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