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勝ちも負けも浄も不浄も ページ16

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白髪の侍へ!!


てめェコノヤロー

すぐに真選組屯所に

出頭してこいコラ!

一族根絶やしにすんぞ


真選組






.


「まぁたあった……」




ため息をつきながら、警察が書いたとは誰も思わないであろうビラを回収する。


左手に抱えたバケツには、既にたくさんの紙がクシャクシャにされ入っていた。




「こんな事したって、犯人が出てくるワケないじゃん。ねえ、太陽」




右手で頭を撫でてやると、気持ち良さそうに目を細める。




「それに、白髪じゃなくて銀髪だし」




知ってはいたが、元があぶれ者の真選組は、かなりの馬鹿の集まりだ。


字を読めない奴も居るんじゃないかというレベルである。


だからチンピラ警察って言われるんだ、全く。




はたから見ても不満が丸分かりであろう顔をしながら、私は大通りを歩く。


道の広さの割にはあまり人が集まっておらず、ビラが出来るだけ人の目に触れてほしくない私としてはありがたい。




50枚目のビラを回収し終えた時、「うらァァァァ!!」という聞き馴染みのあり過ぎる声が聞こえた。


てかコレトシの声じゃね?


何やってるんだ。




上の方から聞こえた気がして、取り敢えず近くの店の屋根に登ってみる。




「お、A」




名前を呼ばれて見ると、総悟が屋根に座っていた。


近藤さんも居る。


そこから見下ろせる建物の屋根の上に、銀髪の男がトシに背を向けて立っている。




……あれ? ていうか、あの人やっぱりもしかして……。




「……フフ、面白ェ人だ。俺も一戦交えたくなりましたぜ」


「やめとけ。お前でもキツいぞ、総悟。アイツは、目の前で刃を合わせていても、全然別のところで勝手に戦ってるよーな男なんだよ。勝ちも負けも、浄も不浄も越えたところでな」


「トシでも負けたかぁ。よし、私ちょっと行ってくるね」


「どこに?」


「戦っても勝ち目ねーと思うぜ」


「違うわ!……感動の再会ってヤツ?」




ウィンクを残して、屋根から飛び降りる。


彼が向かったのであろう病院の方向へ、彼を追いかけるように走り出した。

台無し→←喧嘩はグーでやるべし



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ゆず - 亜水さん» 総悟のSが初めて発揮された回。私結構お気に入りです。 (2019年7月16日 20時) (レス) id: e9f8937968 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - 本当だぁ!更新するの早いですね!凄い!あのカエルアニメで観たときマジで苛ついた!総悟あのまま首はねちゃえばいいのにって正直思いました。でもまあ最終的には焼かれてたんで良かったです♪ (2019年7月16日 20時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 亜水さん» ありがとうございます!このシリーズを更新するのは私自身楽しいので、ドンドンしていけたらと思います。 (2019年7月15日 22時) (レス) id: e9f8937968 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - 桂優しいな〜再開場面、感動しました! (2019年7月15日 11時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - めっちゃ面白いです!読みやすかったです!更新頑張って下さいね次も観させていただきますので、よろしくお願いいたします! (2019年7月14日 17時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年7月10日 22時

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