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A「...え?じゃあ、今度はその人と付き合うの?」
ジリジリと太陽が容赦なく地面を照り付ける。
上からも下からも暑い夏。
日焼け止めが意味を成しているのか少し疑いたい。
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ユキ「いや、付き合わないよ。だって彼氏いるし。」
A「あ、そっか。」
朝から友達のユキの恋愛話に耳を傾けていた。
どうやら昨日告白されたらしい。
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A「いいなあ...。」
つい落としてしまったため息と呟きに、ユキは私の顔を見た。
ユキ「何言ってんの。」
A「え?」
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登校中の生徒が立ち止まった私たちを抜かしていく。
私の前に立ちはだかったユキが眉を寄せた。
ユキ「Aだって別にモテないわけじゃないでしょ。」
A「...モテないよ。」
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今まで生きてきた中でそんな類のことは縁がなかったし。
ユキみたいに彼氏だっていたことないし。
モテ期は3回くるらしいけど、今のところ一回も来てないし。
A「早く行くよ。」
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あ、待ってよ!と前を経ち塞ぐユキを避けて校門を潜り抜けた。
ユキ「なんで?だってこの前LINEしてきた男の子は?」
ほら、隣のクラスの...とユキは名前を思い出そうと考えている。
A「あの人は別にそういうんじゃなくて...」
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ユキに弁解していたら、グラウンドの方から声が聞こえてきた。
反射的に声のする方に振り向いたら、回転のかかったボールが飛んでくる。
うわ...すごい飛距離。なんて感心している場合ではなく、
"危ない"と脳内が叫んでいる。
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私に当たると思ったユキが"A!"と名前を呼んだ。
A「...っ、」
咄嗟に出した両手でボールを受け止めようと、顔を背けた刹那。
私の手に当たることはなく、ボールがコロコロと地面に転がった。
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あすみ(プロフ) - mimuheysayjumpさん» 全部ですか?!めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます…!! (2019年9月27日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りいめろさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです( ; ; ) (2019年9月27日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
mimuheysayjump(プロフ) - あすみさんの作品全部読ませていただいてるのですが今回もとてもキュンキュンしました!!次の作品も楽しみにしています!!これからも応援していまし! (2019年9月17日 23時) (レス) id: 7805199817 (このIDを非表示/違反報告)
りいめろ(プロフ) - はじめて、あすみさんの作品を読ませていただきました!とてもきゅんきゅんしました!続きが気になります!これからも頑張ってください。 (2019年9月13日 18時) (レス) id: 42530977bf (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りぃささん» そうなんですね!コメントまでありがとうございます!茶道っておしとやかな女の子のイメージがあるのでいいですね! (2019年8月28日 14時) (レス) id: 2c865b7169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時:2019年8月6日 12時