第一章 禁忌の姫君 ページ1
1167年、太政大臣になった平清盛の平氏一族が信仰したという厳島神社。
その島近くの島で、そこの奥深くには龍が住んでいる、という伝説があります。
多くの生物学者が龍を捕らえようとしますが、命を落とした人も数知れず。
その島で今日も父と弟と、幸せに暮らす少女が住んでおりました。
彼女は人間でいう15歳と幼く、この世界のことも何も知らなかった。
いわば箱入り娘、というべきでございましょう。かつて、人間達に理不尽な扱いをされたにも関わらず、少女は心の奥底にその思い出や、憎しみの感情を封印して生きてきました。
彼女は龍の支配する帝国の長の娘。龍の国の第1皇女でした。その弟君は第1皇子、行く行くは国を背負って立つお方。
しかし、彼等姉弟は正統な皇族にも関わらず
その当時禁忌とされていた、他の種族との混血児であります。
それはそれでいいと言う者もおれば、
絶対に良くない、と反対する者もいるのです。
だからなのでしょうか、彼女の生き方が左右されたのは……。
これからお話するのは、龍一族のお話でございます。
龍の国の第1皇女、羽菜。
彼女は運命に裏切られ、騙され、弄ばれたのです。
そんな皇女が今宵、何を語ってくれますのでしょうか。
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作者名:みりんちょこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fbkkydi/
作成日時:2014年11月23日 21時