作詞したいから宜しくね。 (ページ17)

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UNKNOWN・ME ページ17

今、とてもじゃないけど明るい詩は書けない。
悩んでて、迷ってて、死にかけてるとこだから。
それでも聞いてくれるなら、君の時間を下さい。

精一杯の笑顔でさ、今日も私を演じるんだ。
元気で明るくストレスフリーな、そんな女の子を。
内側はもうボロボロで、いくら繕っても直りゃしない。
だからせいぜい、外面だけはよくしてる。

「寂しそうな顔してる」って言われた時、
あぁ君には分かっちゃうんだねって、そう思った。

全然知らない私を、よく知る私は演じてる。
空っぽの中身で、空っぽの心で、ただ君だけを今見ている。
全然知らない私を、よく知る私は演じてる。
仮面がボロボロにはがれてさ、見られちゃうのが怖いんだ。
脆くて、痛くて、暗いとこ、今だけは1人で抱えさせて。

とびっきりの笑顔でさ、今日も私を演じるんだ。
活発ハツラツやや天然の、そんな女の子を。
外側ももう継ぎ接ぎで、いくら繕っても汚くなるばかり。
だから清々、開き直って過ごしてる。

「隠していることがある？」って言われた時、
あぁ君には分かっちゃうんだなって、そう思った。

全然知らない私を、よく知る私は演じてる。
空っぽの言葉で、空っぽの心で、ただ君に向け笑ってる。
全然知らない私を、よく知る私は演じてる。
メイクが汚く剥がれてさ、見られちゃうのが嫌なんだ。
だけれど私の辛いこと、今だけは聞いてくれるかな。

今、とてもじゃないけど心から笑えない。
今、とてもじゃないけど上手く話せない。

ボロボロの汚らしい、そんな言葉しか出てこない。
頼りない藁に縋ってる。

とてもじゃないけど見せられない。
とてもじゃないけどいたたまれない。

こんな私でいることを、汚い私は望まない。

全然知らない私を、よく知る貴方は笑ってる。
愛しい笑みで、優しい顔で、そっと私を許してる。
全然知らない私を、よく知る私は嗤ってる。
仮面もメイクも剥がれてさ、醜い姿で嘲笑ってる。
それでもなんだかどうでもよくて、本当の姿で哂ってる。

痛くて辛くて汚いところ、全部抱えてわらえてる。