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A.T
そう言って、ルイス先生はうぇと舌を出す。真っ赤な舌がぺろりと覗いた。
……つーか、なんかルイス先生今と雰囲気ちょっと違う。今が美人っていうなら、昔は可愛い？エペルと同じ感じがする。
クリーム色の髪の毛が揺れて、赤い目が嫌そうに細められる。嫌悪感をありありと示したその表情を向けられているのが、クル先だった。
『はぁ、最っ悪。起きて一番最初に見るのがコイツとか。ほんとやだ。え、てか何でここに居んの。意味わかんない。帰れよ』
マシンガンのように繰り出される言葉の全てに棘があるみたいに感じる。いつもの和やかな話し方とは違って、完全に相手を敵だと認識している話し方。
ルイス先生は一息でそう言って、それから首を傾げてクル先を見る。じーっと。上から下まで見て、もう一度首を傾げた。
『……アンタ、クルーウェルじゃない？似てるけど、違う……よね』
「……お前はさっき魔法薬学の実験でミスをして、出来た薬品を被ってしまった。少し意識が混濁しているんだろう」
『えぇ？今日って入学式の次の日じゃないの？……てことは、アンタはクルーウェルじゃないわけだ。ごめんね、なんかアンタが大っっっっ嫌いなやつに似てたからさ』
にっこりと良い笑顔を浮かべてルイス先生が笑う。大と嫌いの間が随分溜められてたけど、ほんとクル先たちどんな喧嘩したんだ。
クル先はルイス先生に本当のことを言うつもりはないらしく。面倒くさい、というよりかは信じてもらえないだろうなって気持ちの方が強いんだろう。
まぁ、あんな風に嫌ってくる人に今は心友ですよ。なんて、言えないか。
『てことは俺、記憶がちょっと抜けてるんだ。なるほど。……え、ねぇ先生。クルーウェルってもう寮長になった！？俺は！？』
「安心しろ、どちらもなってない」
変な感じ、と笑ってルイス先生が立ち上がる。かと思えばはっとした表情でクル先に詰め寄っていく。
確か、二人が寮長になったのは入学式の次の日だっけ。そんな会話を思い出していると、ルイス先生は俺たちをぐるりと見渡した。
『……んー、やっぱり知らないやつだらけ。記憶抜けてんのかぁ。……ね、先生。ポムフィオーレの寮長って、どこにいる？』
すう、っと。ルイス先生の目が細まる。クル先を見上げたまま、ルイス先生はまた首を傾げた。
……絶対、決闘挑みにいく気だこの人。やめた方がいいっすよ。アンタん時の寮長と今の寮長、違うっすから。
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あいらいん - なんでこれ公式じゃないんだろうって思うくらい好き (2023年4月4日 10時) (
レス) @page43 id: c168593882 (このIDを非表示/違反報告)
硝子ーtengitune.(プロフ) - このラジオに出れるなら私は最近泣いたの所に「プリ〇ュアで泣いた」って言いそう (2021年9月25日 20時) (レス) @page36 id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
チーズ鍋 - 碌無者さん» 完全な手違いですね……。消そうと思っていた方じゃない方を消してしまって……。ありがとうございます(ﾉД`) (2021年9月24日 7時) (レス) @page1 id: 067328da22 (このIDを非表示/違反報告)
碌無者(プロフ) - あんなに書いてらしたのに続編が消えていて……手違いでしょうか？ ご愁傷さまでございます。 (2021年9月24日 1時) (レス) @page50 id: 0a4b7a6801 (このIDを非表示/違反報告)
？？？ - 了解です！頑張ってください (2021年9月23日 22時) (レス) id: ae4d7ce9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2021年9月6日 22時
