トライアングル age12 ページ44
花日その1「あんな態度じゃ,友達なんかできないよ」花日その2「ダメダメ!友達がいないなんてさみしいよ!」花日その3「じゃあ誰がなるの,友達」花日その4「え。じゃあまずは私,かなぁ・・・・・・」花日その1「どうやってなればいいの?」花日その2「堤君の事,何にも知らないのに・・・・・・」花日その1・2・3・4「う〜〜〜〜ん」花日その3「あっ,プロフ・・・・・・!」花日その4「そうだよ,プロフ!誕生日も血液型も好きな物も嫌いな物も,プロフならぜーんぶわかるよ!」
そう,プロフなら相手の色んな事が,いっぺんにわかる。こんな便利な物を使わない手はないよね!
「──って,花日が言ってるから書いてくれない?」翌朝。堤君の机の上にサッとプロフを置いたのは,私じゃなくてまりんちゃんだった。堤「なんでそれをお前が言うんだよ。花日が直接言えばいーじゃん」う,ごもっとも。でも・・・・・・だって堤君,こわいだもん。まりん「『こわくて直接言えない』って」物陰に隠れていた私の方をちらっと見て,まりんちゃんが言い切る。まりんちゃーんっ,やめてー!それ言わないでーーー!!あわあわする私を無視して,堤君がいきなり謎の作業を始めた。なんだろう・・・・・・?と見ていたら,あっという間に紙飛行機が出来上がる。まりん「ちょ,堤君,それ・・・・・・!」まりんちゃんにとめるスキも与えず,堤君の手からひゅっと飛び立った紙飛行機花,私の頭のすぐ上あたりで急降下して,ポトンとゴミ箱に落ちた。おそるおそるゴミ箱に近付いて覗き込んでみたら・・・・・・うん,予想通り。やっぱりその紙飛行機は,今渡したはずのプロフ帳でした。さすが帝王。こういうとこ,ほんと大人気ないよね・・・・・・。
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作成日時:2022年10月3日 0時