無気力組が好きすぎる

変人が38人 ページ41

赤葦side









突然だけど、俺は荒川が好きなのだと思う
今まで鬱陶しかったのに何故なんだろうと考えた結果

辿り着いたのは合宿が始まってすぐに荒川を追い詰めた時…だと思う(※変人18.19人参照)

…だって可愛かったし


っていうかそろそろ昇格したい

荒川の中の[かっこいい人]から[好きでいてくれる異性の人]に。
自分でかっこいい人って言うのも気が引けるけど

それでも、意識して欲しい








赤「あ」
『あっ赤葦くん！』





俺を見ると少し明るくなる顔
…その表情を孤爪や国見たちにも見せてるんだな、と思うとモヤモヤする





赤「何してるの？」
『あ！ゼッケン持ってこようと思って！赤葦くんにあったら考えてたこと吹っ飛んでっちゃった！』




えへへ、と笑う荒川にキュンと微かに胸がなる
ああ、重症だ




赤「手伝うよ」
『え、でも試合は…？』
赤「まだだから大丈夫」



じゃあ、お願いします と言って荒川は頬をかいた
照れてるのかな、癖？

そう思いながら荒川の隣を歩く




『何か赤葦くんと喋るの久しぶりな感じする！』
赤「確かに。荒川いろんな人に絡まられてるから話す時間ないんだよね」
『えっそんなことはない！』





俺らの前だと黒尾さんたちと喋ってる時より女の子っぽくなるところがあんまり気に食わない

だって、素だなって思わないから





赤「俺のこと京治でいいよ」

『えええっそんなの無理！！！』



顔を赤くして、手をブンブン振りながら否定する荒川
その手を取って




赤「呼んで？」



と微笑んだ

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