34話 ページ36
?「立川君」
『松下先輩』
翌日、朝練を終えて教室に向かっていると松下先輩に話し掛けられた。
松下「今日の放課後、3年5組に来れる?」
『え、でも、今日は代表者も実行委員も集まりないですよね………?』
松下「うん。
でも、1年は初めてだから説明しておきたい事がいくつかあるんだ」
『わ、かりました………』
気を付けろ、と言われたばかりなのにふたりきりはヤバいかな………。
でも見た目は男だし、なんもねーだろ。
・
松下「ごめんね、来てもらって」
『いえ、大丈夫です』
放課後になって、3年5組に来た。
既に3年生はいなくて、松下先輩だけがポツンと立っていた。
ガチャ、と後ろで音がした。
『え?』
鍵をかけた………………?
松下「立川君って、女でしょ」
・
・
・
『な、何言って………』
松下「昨日、会話を聞いちゃったんだよ」
1歩ずつ僕に歩み寄ってくる松下先輩。
僕は1歩ずつ下がる。
壁に背中がぶつかり、目の前に松下先輩が立つ。
松下「俺の事、知ってるんでしょ?
女癖が悪いって」
なんだろう、スゴく、怖い………。
松下「そんな怯えないでよ。
大丈夫、誰も来ないから………」
伸ばされた手を僕ははらった。
『そうやって誰にでも手を出すの、止めた方がいちですよ』
松下「よくそんな事が言えるねぇ。
自分が今、どういう立場にいるか分かってるの?」
『そんなのどうでもいい。
自分にホレた女に手を出すなんて最低だ。
全員に謝ってください』
松下「あっちから近付いて来たんだ。
俺はそれにのったまで。
悪くないだろう?」
『違う。
あなたはそれを利用したんだ。
犯罪者だ』
松下「犯罪者なんて大袈裟だなぁ」
カラカラと笑う松下先輩。
『手を出した人に謝るって誓ってください』
松下「気が強いなぁ。
そういう子も嫌いじゃないけど」
舌なめずりをする松下先輩。
コイツ、全然反省してない………!
『いたっ!』
手を強く押さえつけられて身動きが取れなくなってしまった。
松下「所詮女だ。
男の力に敵うわけがない」
『放してください』
松下「その威勢はいつまで続くかな」
片手で僕の手首を掴んで、頭上まで持ってくる。
シャツのボタンに手がかかる。
『や、めっ!』
力が………………!!
ガシャン!
?「ソイツに手を出すな………!」
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サクラ - コメントありがとうございます!研磨、私も好きです!自分で書いててドキドキしてます! (2018年9月25日 18時) (レス) id: 95f0db3da0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃそ(プロフ) - け、け、け、研磨ァァァァァ!!ときめきが止まりません!!更新楽しみにしてます!!頑張ってください! (2018年9月24日 21時) (レス) id: a3c7e486a5 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 友達に教えてもらって、コメントの書き方を習得しました!見てくださる方、コメントをくださる方、本当に感謝です!ありがとうございます! (2018年9月22日 17時) (レス) id: 95f0db3da0 (このIDを非表示/違反報告)
ねおここ(プロフ) - とても面白いですね!!こういうのはほんとワクワクします!!更新頑張ってください!!よければ私の作品も…なんておこがましい!!頑張ってください!(〃ω〃) (2018年9月11日 18時) (レス) id: ededd21401 (このIDを非表示/違反報告)
研ガースー - めっちゃ面白いですね!!!( ; ゜Д゜//)こうゆうお話個人的にすごく好きです(’-’*)♪続き気になります\(^o^)/頑張って下さい!応援してます(*^.^*) (2018年9月8日 18時) (レス) id: 306d9c59e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクラ | 作成日時:2018年8月20日 11時