３２話 ページ34
？「＿＿＿これで今日は終わりです」
委員長であろう先輩の言葉で、ふーと俺は息を吐く。
いろいろ疲れた。
いや、なんかこう、精神的に。
周りは真面目そうな人が多い。
こういう空気は苦手だ。
早く出よう。
カバンを持って、教室を出ようとする。
？「立川君」
呼び止められて足を止めた。
振り返ると僕を真っ直ぐ見つめる先輩と目が合う。
『どうか、しましたか………？』
？「立川君、１年の代表だよね？」
そう聞かれて僕は頷く。
？「代表の人はまだもう少し残るんだけど………。
時間、大丈夫？」
『あ、はい、大丈夫です』
本当は大丈夫じゃないけど。
？「３年５組の
文化祭実行委員長を務めます」
さっきずっと前に立ってた人だ。
やっぱり委員長だったのか。
松下「早速ですが、各学年の代表者には、当日の運営とそれまでの準備をしてもらいます。
そのため、放課後居残ってする事が増えるので、覚えておいてください。
役割は＿＿＿＿＿＿」
・
『遅れてすみません！』
バタンと勢い良く体育館のドアを開ける。
黒尾「お疲れー」
夜久「随分と遅かったな。
大丈夫だったか？」
『まぁ………。
でも、学年代表になっちゃって、しばらく部活には遅れそうです』
海「学年代表かぁ………。
頑張れよ」
『はい！』
海さんに言われるとがぜんやる気が出るんだよな。
不思議だ。
？「立川君」
更衣室に向かおうとした時、後ろから呼び止められた。
『松下先輩。
どうかしましたか？』
松下「これ、忘れ物。
立川君のだよね？」
差し出されたのはシャーペン。
確かに僕の私物だ。
『ありがとうございます、わざわざ』
松下「大丈夫だよ」
ふわっ、と大人な微笑みを浮かべる先輩は、とてもカッコいい。
黒尾「松下。
お前、何してんの？」
………随分と冷たい言い方だな。
黒尾さんにしては珍しい。
一方の松下先輩はさっきの大人な微笑みを浮かべて、黒尾さんを見ている。
３年の先輩方の顔がなんだか険しい。
漂う空気に耐えられなくて、僕は、声を出す。
『………………あの、どうかしましたか？』
松下「なんでもないよ。
じゃあね、立川君」
『はい』
体育館から立ち去る松下先輩。
黒尾「松下は、上辺は先生ウケするキャラだけど、本性は、女子に手を出すような男なんだ」
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サクラ - コメントありがとうございます！研磨、私も好きです！自分で書いててドキドキしてます！ (2018年9月25日 18時) (
レス) id: 95f0db3da0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃそ(プロフ) - け、け、け、研磨ァァァァァ！！ときめきが止まりません！！更新楽しみにしてます！！頑張ってください！ (2018年9月24日 21時) (レス) id: a3c7e486a5 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 友達に教えてもらって、コメントの書き方を習得しました！見てくださる方、コメントをくださる方、本当に感謝です！ありがとうございます！ (2018年9月22日 17時) (レス) id: 95f0db3da0 (このIDを非表示/違反報告)
ねおここ(プロフ) - とても面白いですね！！こういうのはほんとワクワクします！！更新頑張ってください！！よければ私の作品も…なんておこがましい！！頑張ってください！(〃ω〃) (2018年9月11日 18時) (レス) id: ededd21401 (このIDを非表示/違反報告)
研ｶﾞｰｽｰ - めっちゃ面白いですね!!!( ; ゜Д゜//)こうゆうお話個人的にすごく好きです(’-’*)♪続き気になります＼(^o^)／頑張って下さい！応援してます(*^.^*) (2018年9月8日 18時) (レス) id: 306d9c59e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクラ | 作成日時：2018年8月20日 11時
