男装少女は音駒の１年セッターで、あの人の双子です！

２４話 ページ25

『なんか、あっという間でしたね、合宿』

孤爪「そうだね………」


眠たそうにあくびをする研磨先輩。


僕も眠い。



寝ようかな。




孤爪「Aって、無防備だよね」

『え、なんでですか？』


ここ、と言って、自身の首筋をトントンと叩く研磨先輩。



『ここ、やっぱりなんかあります？

ツッキー島にも言われたんですけど………』


孤爪「………じゃあ、増えたのは月島がつけたからだね」


『どういう………』


研磨先輩が前のめりになって、僕の鎖骨ら辺に吸い付いた。



『っな、にして………んぅ、ぃた………』



ツッキー島の時みたいにピリッと痛みが身体中を巡った。




孤爪「キスマークっていって、自分のものって表すためにつけられるの」


『キス、マーク………？』


聞いた事あるようなないような………。



孤爪「首筋に５つ、内１つは月島。

あとは多分犬岡だね」



『アイツ、何つけて………！』


というか、今時の男子高校生はキスマークのつけ方知ってるのか？


もしかして、中学の時、授業で習ったとか？


いや、あのバカが授業を真面目に聞いてるわけないよな………。





孤爪「キスマーク、ちゃんと隠さなきゃダメだよ。


特に男バレの前では」



『なんでですか………？』



グッと僕を引き寄せて、耳に唇を近付ける研磨先輩。




孤爪「抑えられなくなるから、だよ」


『へ？///』



抑えられなくなるってどういう事………？




孤爪「知りたい………？」


『ぅっ、ぇ、っと………』




研磨先輩が近くに来るとドキドキする。



いや、走とかツッキー島との距離が近い時も同じくらいドキドキしてる。




もしかして僕、女子がカッコいい男子にする、アレをしているのか………？





男なのに!?←女です






マジか………！




『………研磨先輩………どうしよう………』


孤爪「どうしたの」




『僕、僕、男子に………






キュンキュンしてるみたいなんです………!!』



驚いたように目を見開く研磨先輩。




だよね、普通引くし、驚くよね………。






孤爪「………困ってる？」


『え？』



孤爪「キュンキュンして、困ってる？」



『は、はい………！』






孤爪「なら、もっと困らせてあげる」



『え………』




唇に柔らかくて温かいものが触れる。



研磨先輩と僕の距離はなくて、スゴく近い。





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孤爪「A、好き」

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