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忍霧ザクロ
2年前のことだ
ネット上に『ナカノヒトゲノム』のβ版が出回った
妹は新しいゲームを試すのが好きで、
俺にも勧めてきた
俺は当時進級試験を控えていたから断った
だが…
先に実況を始めた妹がクリア直前で失踪した
忽然とだ
2年間、捜せるあては全て捜した
でも妹は見つからなかった
警察や両親までもがもう捜索を諦めかけている
だから俺は一縷の望みにかけた
「俺は妹を捜すためにわざとここへ誘拐されたんだ」
鬼ヶ崎「…なるほど。お前さん、やけにここの仕組みに食いつくと思ったらそういうことかい
…で？なんでそれを俺に話した」
「…皆が従順にゲームに取り組む中、お前だけが脱出の最短ルートを進もうとした
つまり、、
1番帰ることに執着している。そう思った」
鬼ヶ崎は何も反論せず、
ただ俺を真っ直ぐ見つめた
日下「へぇ、そういうことだったんだね」
鬼ヶ崎/忍霧「「！？」」
日下「あー、ごめんごめん。驚かすつもりはなかったんだけど」
突然した声に振り向けば、
日下さんが店の外からこちらにニッコリと笑ってみせた
鬼ヶ崎「…いつからいたんでぇ」
日下「最初から、かな？」
「なんで…」
日下「カイくんがタワーを出てくところを見てちょっと気になって」
鬼ヶ崎「…ったく、皆して気配消しやがって…」
日下「ごめんって。…でさ、蝉知らない？」
鬼ヶ崎「蝉だったら部屋で寝てるんじゃねぇのかい？」
日下「…そう」
忍霧「蝉がどうかしたのか？」
日下「いや、さっき部屋に行ったんだけど、
ノックしても応答がなくて…」
鬼ヶ崎「ドアの鍵は？」
日下「もちろん閉まってた。だからカイくん知ってるかなって思ってさ」
すると鬼ヶ崎は少し考えたあと、
来た道を戻り始めた
忍霧「鬼ヶ崎？」
鬼ヶ崎「あ、そうだ忍霧。
今の話、路々さんや入出にも話したのかい？」
忍霧「…路々森？ いや…お前ら2人だけだ」
鬼ヶ崎「じゃあそのまま黙ってな。被害者全員が味方とは限らねぇぜ」
忍霧「どういう意味だ… おい…！！」
そう問いかけても、鬼ヶ崎は何も答えずにタワーに戻っていった
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のあ抹茶(プロフ) - こんにちは、このお話とは関係がないですが、「Broken Emotion」は最新されないんですか？このお話も面白かったです、最新頑張ってください(^O^) (2020年4月6日 14時) (
レス) id: e5127ccdd8 (このIDを非表示/違反報告)
カイル(プロフ) - とても面白かったです！続きを楽しみにしています！ (2020年3月26日 17時) (レス) id: 2ba625995f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice | 作成日時：2020年2月26日 18時
