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蝉
2人が出ていってすぐ
路々森ユズがいないことが気になりそっと食料庫を後にした
廊下にはそこらじゅう蔦が生い茂り、
危うく転びそうになる
「…、ちょっとさみぃな…」
黒のタンクトップに黄色の薄手のシャツしか着ていない俺には少し肌寒いぐらいの気温に、思わず声が出てしまった
…俺もトイレ、行こうかな
くるっと方向転換して男子トイレに向かう
すると、近づくにつれて誰かの話し声が聞こえ始めた
聞く限り…路々森ユズ…？
…と、入出アカツキ？
でも、入出アカツキは更屋敷カリンと一緒にいたはずじゃ…
そんなことを頭にめぐらせながら、そっとトイレの中を覗き込む
すると、視界に入ったのは
粉々に砕かれた鏡の上で路々森ユズが入出アカツキに跨って、毒のアンプルを突き刺そうとしているところだった
路々森「…オイ、なめるなよ。
ボクは生涯あっきーを観察すると決めているんだ。
好意と、恨みと、好奇心でね。
ポッと出のキミが彼を語るな。
おこがましいんだよ」
何も言葉を発しない入出アカツキの額に、路々森ユズはアンプルをピタッと構える
路々森「…仮にね、
ボクは君が本物のあっきーでもいいのさ。
ずっとさばいてみたかったんだよ。
君のことが大好きだからね。
外側も内側も…全部コンプリートしたいィ……」
ニヤッと笑う路々森ユズに、俺はゾッとした
路々森「…でもさ？
大切な友人にそんなことお願いできないだろ？
…なぁ、
キミは本当に何者なんだい？
おかげでボクの研究がさ、いっこうに終わらな…」
路々森ユズがそこまで言いかけた時、
入出アカツキは笑った
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のあ抹茶(プロフ) - こんにちは、このお話とは関係がないですが、「Broken Emotion」は最新されないんですか？このお話も面白かったです、最新頑張ってください(^O^) (2020年4月6日 14時) (
レス) id: e5127ccdd8 (このIDを非表示/違反報告)
カイル(プロフ) - とても面白かったです！続きを楽しみにしています！ (2020年3月26日 17時) (レス) id: 2ba625995f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice | 作成日時：2020年2月26日 18時
