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蝉
キーーーン
「いっ…っ、、、」
前よりも酷い耳鳴りや頭痛の影響で立っていられなくなり、その場に蹲る
そんな時、誰かの声が後ろから聞こえた
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鬼ヶ崎カイコク
「おい、これどうなってんでェ」
突然、モニターが消えて忍霧達の様子が見えなくなった
パカにどうなってんだと投げかけるが、
本人も分からない模様
そんな時
伊奈葉「…あれ？蝉さんがいない…」
路々森「あれ、ほんとだ。部屋に帰っちゃったのかにゃ？」
当たりを見渡せば、さっきまで最後列でモニターを眺めていた蝉がいない
あまり協調性の無さそうなやつではあったが、
誰にも気付かれずに出ていく必要などないだろう
「…ちょっくら探してくらァ」
路々森「1人で大丈夫かい？」
「そんな遠くには行かねぇさ。
モニターも見えないし、ちょっくら気分転換がてら行ってくる」
そう告げてモニタールームの扉を開けた
トイレにでも行ったのだろうかと思い、
トイレがある方向へ体を向けて少しプラプラと歩いてみる
すると廊下の端に誰かが蹲っている
「…ちょいとお前さん、こんな所でなにしてんでェ？」
控えめに声をかけてみるが応答がない
しかも、よく聞くと唸り声の様な声が聞こえる
「…おい、あんた。大丈夫かい？」
顔を覗き込むような動作をとっても、一向に俺に気づく気配はない
よく見れば、耳を千切れるんじゃねぇかってほど握りしめている
「おいおい、そんな強く握ったら耳が取れちまう」
そう言いながら蝉の腕を掴めば、
やっと気づいたのか驚いたように顔を上げた
…顔、真っ青じゃねぇかい
「おい、大丈夫か？」
蝉「っ…さわ、な…」
「そんな事言ってる場合じゃねぇだろう。
シアタールームまで歩け…無さそうだな」
俺は弱い力で抵抗する蝉を背負い、
急ぎ足でシアタールームに向かった
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のあ抹茶(プロフ) - こんにちは、このお話とは関係がないですが、「Broken Emotion」は最新されないんですか？このお話も面白かったです、最新頑張ってください(^O^) (2020年4月6日 14時) (
レス) id: e5127ccdd8 (このIDを非表示/違反報告)
カイル(プロフ) - とても面白かったです！続きを楽しみにしています！ (2020年3月26日 17時) (レス) id: 2ba625995f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice | 作成日時：2020年2月26日 18時
