生まれ変わったこの世界で

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日下瑛二







意外と簡単だった取り換えコックリさん

次もこんな簡単だとは限らないけど…







「「と」」

「「も」」

「「た」」

「「濁点」」

「「ち」」







「…友達？」

更屋敷「急に人生相談っぽくなったわね…」

忍霧「友達は作るものではなく、できるものだ」

駆堂「何語ってんだこいつ…」







友達、ねぇ…

そんなの本当に必要なのかい、コックリさん

俺にはわかんない

友達なんてもんの必要さがさ







入出「じゃあ俺と友達になりませんか？
俺、入出アカツキといいます」

更屋敷「ばっ…またあんたは…！」








みんなが回答に戸惑っていた中、

入出くんは呑気にそう答えた

そしてコインは“はい”の元へ

そして次にコックリさんが示したものは…







“アカツキ”







更屋敷「…ど、どうすんのよこれ、、」

入出「うわっ！」

更屋敷「ちょ…何してるのよ！？なんで指を…」

入出「え、ええと…今、何かに引っ張られてっ…わっ！」







突然、尻もちを着くようにしてコインから指を離した入出くん

そしてそのままズルズルと窓の方へと引っ張られるように近づいていく







忍霧「おい、何ふざけて…」

入出「わっ！」

駆堂「！？ あいつ変だぞ！！」

「入出くん！」







ベランダの縁に腰掛けるように窓の外へと出た入出くんの腕を咄嗟に掴む

しかし、、、







「うわっ！」

駆堂「アカツキ！日下！」







生憎、復讐する事しか生きる目的ではなかった俺の筋力で入出くんを助けることができることもなく、

俺もろども何かに引っ張られるように下へと落ちていった







…はずだった

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