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9、こたつ乗車権争奪戦 ページ10

あれからキルア以外の3人と自己紹介を交わした

ツンツンした黒髪の少年はゴン。キルアと同じでもうすぐ12歳になるらしい


グラサンのおっさん…もとい青年はレオリオ。19歳で私と1歳違い…サバを読んでいるわけではなさそうだ


金髪の青年はクラピカというらしい。
レオリオの年齢について議論していたらそそくさと離れていってしまった



「それにしても、もう結構走ってるよなぁ〜。一体いつまで走りゃいいんだ!?」


レオリオが叫ぶ

確かに、単行本を5冊ほど読み終わったからもう2時間くらいは走ってるはずだ。
まぁ、私は走ってないが

それでも一向に止まる傾向がない




『……よし、ちょっと見てくる!』



そう言ってこたつの浮遊スピードを上げる

先頭の方に行けば何かわかるかもしれない



ふわふわ〜と受験生の間をすり抜けて前へ進むと、まもなく先頭にいる試験官の姿が見えた

試験官の横を通り過ぎてさらに先の様子を見てこようとしたところで、走ってた受験生の一人に呼び止められた




「おっ!それ、こたつじゃねーか!お前、ジャポン出身なのか!?俺もだぜ!」


『!!』



声の方を見ると、坊主頭の快活そうな青年がこっちを見て笑っていた



『ジャポン出身なんだ!?うわー、こんな所でこたつのこと知ってる人に会えると思わなかった〜』


異国の地で同郷の者に会えるとなんか嬉しい




「おう。俺はハンゾーっていう者だ!」


『ハンゾーか!よろしく。よかったら乗る?』


「いいのか!?」



そう言うとハンゾーは私に向かい合う形でこたつに入り込んだ



すると他の受験生から「そいつばっかズルい」とブーイングが起こった

確かに、みんな頑張って走ってるんだもんな…





『これ4人乗りだからあと2人乗っていいよ』




指をピンっと二本たてる。
さて、どうやって乗る人を決めようか

考えてると、ブーイングがおさまり受験生がすごく静かになっているのに気がついた





『え、どうしたの?』




その原因はすぐにわかった

あれ、さっきまで空席だった私の両隣にいつのまにか人が座ってる





「よろしく❤」


「カタカタカタカタカタ」





私の隣はピエロルックの男と針人間で包囲されていた

あ、これ詰んだ









“こたつ乗車権争奪戦”



(ちょ、ハンゾー行かないで!私を一人にしないで!)


(大丈夫だ!お前なら大丈夫だ!それじゃ)


(人でなしぃいい!!)

10、こたつで団らん→←8、反則?いやいやセーフですよ



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ぞーちゃん - 服が溶けるスプレー 密かにかかったところツボったw (2022年2月7日 21時) (レス) @page36 id: 52c1b104ce (このIDを非表示/違反報告)
たま - 小5だけどわかった自分が悲しいです。まあ、いつもイルミ可愛い(//∇//)っていったり同級生撫でてるので耐性ついてますが… (2020年2月1日 6時) (レス) id: 8b4886368e (このIDを非表示/違反報告)
9歳 - ヒソカの息子が大きくなったって本当はどういう意味なんですか?意味知ったら何かあるんですか? (2020年1月5日 20時) (レス) id: 917dfc6071 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーだー(プロフ) - とても面白いです最終試験のヒソカ戦よくよく考えるとすごい絵面ですよね笑いが止まりません (2019年11月26日 20時) (レス) id: ba0ba35351 (このIDを非表示/違反報告)
るみ - 話の最後にあるプチ物語みたいのめっちゃ面白くて好きw (2019年1月28日 8時) (レス) id: 07b463bee0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亜美 | 作成日時:2015年2月18日 11時

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