5、銀髪少年 ページ6
さっき番号札をくれたスタッフさんみたいな人によると、受付時間の締め切りまであと1時間くらいあるそうだ
それまで暇だな……
『確かこういう暇な時のために作ったゲームがあったなー。どこらへんにしまったっけ?』
発明品が詰まったポシェットに手を突っ込み、ごそごそと探していると声をかけられた
「よ!お嬢ちゃん。新顔だね」
ふと前を見ると、ニコニコしたおじさんが立っていた
「俺はトンパ。よろしく」
話によると、トンパさんは10歳の頃から35回も試験を受け続けているらしい。
試験のベテランだから何でも教えてあげる、と言ってくれた。なんて良い人なんだろう!
それから試験において注意することとか、ライバルのこととか色々教えてくれた。ハンター試験のこととか全く調べずにきたから本当ありがたい。
「おっとそうだ」
急に思い出したようにトンパさんは懐からジュースを2つ取り出した
「お近づきのしるしだ。飲みなよ。お互いの健闘を祈ってカンパイだ」
そう言うとひとつは自分で飲み、もうひとつを私に差し出してきた。受け取ろうと手を伸ばしたが、あることに気づいてピタリと手を止めた
『あ、これ炭酸?私、炭酸飲めないからいいや』
「えっ……!?」
『誰か飲める人にあげて下さい。じゃ、色々教えてくれて本当にありがとう!』
そう言ってそそくさとその場を離れた
え、だって見返り要求されたら嫌だし
さてと、さっきようやく見つけ出したゲームでもやろうか
壁を背もたれにして座り、ゲームの電源をつけた
______________
『よっしゃー!聖なる剣GET!』
「なぁ」
『あ、やばいやばい死ぬ!回復させなきゃ』
「おい」
『ふははは、たーおーしーたー!A様を舐めるんじゃ「無視すんな!」…痛ぁっ!!』
何者かに突如頭を叩かれた。
横を見ると、銀髪の少年が立ったまま私を見下ろしていた
『やけに私の独り言に合いの手が返ってくるなと思ったら、君が話しかけてたのか』
「気づけよ!……っと、まぁいいや。それなんてゲーム?暇だからやらせてよ」
『ん、いいよ』
“銀髪少年”
(おい!このゲーム難しすぎるだろ!鬼畜すぎるだろ!)
(当然だ。私が作ったんだからな!製作者の私が一度もクリアできないくらいだからな!)
(威張ることじゃねぇ!!くそ、ぜってークリアしてやる!)
ゲームって仲良くなる手段のひとつだと思うんだ
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ぞーちゃん - 服が溶けるスプレー 密かにかかったところツボったw (2022年2月7日 21時) (レス) @page36 id: 52c1b104ce (このIDを非表示/違反報告)
たま - 小5だけどわかった自分が悲しいです。まあ、いつもイルミ可愛い(//∇//)っていったり同級生撫でてるので耐性ついてますが… (2020年2月1日 6時) (レス) id: 8b4886368e (このIDを非表示/違反報告)
9歳 - ヒソカの息子が大きくなったって本当はどういう意味なんですか?意味知ったら何かあるんですか? (2020年1月5日 20時) (レス) id: 917dfc6071 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーだー(プロフ) - とても面白いです最終試験のヒソカ戦よくよく考えるとすごい絵面ですよね笑いが止まりません (2019年11月26日 20時) (レス) id: ba0ba35351 (このIDを非表示/違反報告)
るみ - 話の最後にあるプチ物語みたいのめっちゃ面白くて好きw (2019年1月28日 8時) (レス) id: 07b463bee0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜美 | 作成日時:2015年2月18日 11時