38、交わらない ページ40
扉を勢いよく開けて入ってきたのは、不合格かと思ったゴンだった
ゴンは眉を吊り上げたまま、イルミさんの元へつかつかと歩いていき彼に言った
「キルアにあやまれ」
そんなゴンにイルミさんは表情を変えずに返した
「あやまる……?何を?」
……うん、私も何のことか全くわからん
『というわけでハンゾー、説明よろしく』
「うおっ!?お前いつの間に俺の隣にいた!?」
ハンゾーの話によると、最終試験のキルアとギタラクル(イルミ)さんの戦いでその事件は起こったらしい。
キルアとイルミさんは兄弟で、二人とも家業の暗殺業をしていたがキルアはそれが嫌になって家出し、ハンター試験を受けた
そこで同じ歳のゴンと出会い、友達になって普通に遊びたいと思った
だけど
「無理だね。お前に友達なんて出来っこないよ」
「ゴンはもうキルアと友達のつもりなのか。よしゴンを殺そう」
イルミさんは淡々とそう言ったらしい
そして、キルアに二択を迫った
友達を守るため、自分より強い相手と命懸けで戦って勝つか
大人しく負けを認め、友達を見捨てるか
負けを認めたキルアにイルミさんは告げた
「お前に友達をつくる資格はない」
そしてレオリオとボドロさんの試合開始直後、ボドロさんにとどめを刺しキルアは会場を出て行った
その結果、委員会はキルアを不合格とみなした、ということだった
「お前に兄貴の資格ないよ」
「?兄弟に資格がいるのかな?」
ゴンが言いイルミさんがそう答えた直後、ゴンはイルミさんの腕を掴んで引っ張り無理矢理立たせた
「友達になるのにだって資格なんかいらない!」
「もしも今まで望んでいないキルアに無理矢理人殺しさせていたのなら、お前を許さない」
ゴンはイルミさんの目を真っ直ぐ見つめて言った
私が寝てる間にそんなことが起こってたなんて知らなかった…
キルアとイルミさんが兄弟だってことも知らなかったし、キルアが家出してきたことも知らなかった
もし知ってたら2人を止めれたのかな?ううん、きっとできない。だって両方の気持ちがわかるもの
キルアは殺し屋をやめて、友達と普通に遊びたいと願う
イルミさんは殺し屋に、仕事の妨げになる友達はいらないと考える
どっちが悪いとかないんだ
だから止められない
“交わらない”
(思いは、願いは、交わらない)
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ぞーちゃん - 服が溶けるスプレー 密かにかかったところツボったw (2022年2月7日 21時) (レス) @page36 id: 52c1b104ce (このIDを非表示/違反報告)
たま - 小5だけどわかった自分が悲しいです。まあ、いつもイルミ可愛い(//∇//)っていったり同級生撫でてるので耐性ついてますが… (2020年2月1日 6時) (レス) id: 8b4886368e (このIDを非表示/違反報告)
9歳 - ヒソカの息子が大きくなったって本当はどういう意味なんですか?意味知ったら何かあるんですか? (2020年1月5日 20時) (レス) id: 917dfc6071 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーだー(プロフ) - とても面白いです最終試験のヒソカ戦よくよく考えるとすごい絵面ですよね笑いが止まりません (2019年11月26日 20時) (レス) id: ba0ba35351 (このIDを非表示/違反報告)
るみ - 話の最後にあるプチ物語みたいのめっちゃ面白くて好きw (2019年1月28日 8時) (レス) id: 07b463bee0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜美 | 作成日時:2015年2月18日 11時