36、青い果実 ページ38
突然のことに頭が真っ白になった
それは私に「まいった」と言うことを忘れさせてしまうほどに衝撃的なことだった
『……う、あぁ……』
言葉が出てこない。
引き寄せられたかのように、私の目はヒソカさんから離れない
一歩、また一歩とこちらへ歩いてくる
近づくごとに私の目線は自然とヒソカさんの下半身に移動するわけで__
『いやああああぁぁあああ!!』
男の人の裸なんて見たことない私は発狂した
『いやぁああ!何で隠さないの!?何でオープンなの!?変態なの!?変態だ!!』
パニックで涙目になりながら叫び、必死で距離をとろうと足を動かす
「クックッ❤」
周りから叫び声や焦った声が聞こえる。誰でもいいから助けてよ!もう失格になってもいいから!
その時、足に違和感を感じた
グッ、と後ろに引っ張られて体勢を崩される
まさか……これって
「捕まえた❤」
ヒソカさんの能力_バンジーガム……
顔を上げると目の前にはヒソカさんと__ヒソカさんのそそり立った息子がいた
「君があんまりにもいい声出すから、ボク興奮しちゃったじゃないか♣」
『うわあぁぁあああ!!』
逃げたいのに
「そんな嫌がらないでよ♦君が僕の服溶かしたんだろ?」
『いやぁああああああ!!』
逃げたいのに
「またおっきくなっちゃった♠」
『ぎゃあぁぁああああ!!』
バンジーガムに捕まって“逃げれない”
人間はあまりにもショックなことが起こると防衛反応が起きるようで、私の意識は次第に薄れていった
_________________
「あれ?A、気絶しちゃった?残念❤」
「気絶はカウントをとりませんが、どうしますか?」
審判員の言葉にヒソカは笑って言った
「クックック、まいった。ボクの負け♦」
明らかに優勢だったヒソカが負けを認めたその理由は本人にしかわからない
次の瞬間、どこから出したのかヒソカはいつも通りの服を着ていた
そしてAを抱きかかえて、ベッドのある控え室へと足を運んだ
「もしかしたら君はもう充分美味しいのかもしれないね♦」
そう言ってAの頬にキスを落とした
“青い果実”
(特別強いわけじゃないのに、何で君はこんなに美味しそうなんだろう❤)
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ぞーちゃん - 服が溶けるスプレー 密かにかかったところツボったw (2022年2月7日 21時) (レス) @page36 id: 52c1b104ce (このIDを非表示/違反報告)
たま - 小5だけどわかった自分が悲しいです。まあ、いつもイルミ可愛い(//∇//)っていったり同級生撫でてるので耐性ついてますが… (2020年2月1日 6時) (レス) id: 8b4886368e (このIDを非表示/違反報告)
9歳 - ヒソカの息子が大きくなったって本当はどういう意味なんですか?意味知ったら何かあるんですか? (2020年1月5日 20時) (レス) id: 917dfc6071 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーだー(プロフ) - とても面白いです最終試験のヒソカ戦よくよく考えるとすごい絵面ですよね笑いが止まりません (2019年11月26日 20時) (レス) id: ba0ba35351 (このIDを非表示/違反報告)
るみ - 話の最後にあるプチ物語みたいのめっちゃ面白くて好きw (2019年1月28日 8時) (レス) id: 07b463bee0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜美 | 作成日時:2015年2月18日 11時