《H×H》勉強とか就職とか色々面倒くさいのでハンターを目指そうと思います1（ギャグ&逆ハー）

30、運も実力のうち ページ31

死ぬ前に強敵と戦いたい
自分は深い傷を負って、死ぬだろうがせめて戦って死にたい

そんな男の願いはヒソカさんには届かなかった




「ボクさぁ、死人には興味ないんだよね♣キミ、もう死んでるよ♠目が❤」



その言葉に反応し男が叫びながらヒソカさんに飛びかかっていく


その時、ヒュンヒュンと何かが風を切る音がした



直後、男が地面に仰向けで倒れこむ
その顔面は針で埋め尽くされていた。

あれ、この針って…



「ゴメンゴメン。油断してて逃がしちゃったよ」


そう言って後ろの茂みからギタラクルもといイルミさんが出てきた




「嘘ばっかり♦どうでもいい敵に情けをかけるのやめなよ♣あ、A、降りてきていいよ❤」


そう言われたので二人の前にこたつを着陸させた。3日前の私だったらこんな怖そうな人達の前に降り立つわけはないんだけど、慣れって怖い



「あぁ、Aもいたんだ」


『成り行きで』



イルミさんは顔面針だらけになった男のもとにスタスタと近づくと、プレートを奪った。



「これで俺は6点になったから、こっちはいらないや。あげるよ」


そう言ってイルミさんは80番のプレートを出した

え、80番？




『あ！それ私の獲物のプレート！』


「え、そうなの？じゃあAにあげてもいい？ヒソカ」


「ボクはかまわないよ❤」


『やったー！6点たまったー！』



私、何もしてないんだけどいいんだろうか。イルミさんには三次試験の時から借りを作りっぱなしだ

今度クッキーでも作ってプレゼントしよ

クッキー食べるかな？いや、あの人は意外と甘党な気がする。だってパッと見女の人みたいだし

これを口に出したら針刺されそうだから言わないけど



『…あ、じゃあヒソカさんには私が持ってる1点分のプレートあげますね』



もういらないし

そう言って197番のナンバープレートをヒソカさんに差し出した



「え？A、プレート奪ったのかい？」


『拾いました』


「あぁ…そんなことだろうと思ったよ❤」



平和主義の私が自分の獲物でもない人に戦いを仕掛けるわけないじゃないか！







“運も実力のうち”


(日頃の行いがいいからだね！)




(Aって運だけはいいよね)


(運だけはって何ですか！イルミさん！その通りです！)


(認めちゃうんだ♦)

31、土の中で眠ろう→←29、命を賭けた決闘

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す