《H×H》勉強とか就職とか色々面倒くさいのでハンターを目指そうと思います1（ギャグ&逆ハー）

3、会場に到着 ページ4

「ここが試験会場だ！」


『ふざけてんのか』


「痛い痛い！！羽むしろうとするな！！」





カモメに案内されて着いた場所は思いっきり定食屋だった

いや、ここに何百人も集まるとか無理だろ。ふざけんな




「俺たちだってわかんねーよ！でもここに入っていったっきり出てこない客が大勢いることは確かだぜ！」



カモメが羽をバタバタさせながら叫んだ





チラリ




定食屋を見る







『そんなに言うなら……』



うさ耳イヤホンマイクのダイヤルを回して、遠くの音を拾う範囲を調節する。

肉の焼ける音に混じって会話の声が聞こえてくる。聞き取ろうと全神経を耳に集中させる

ちょうどその時筋肉マッチョの男が店に入っていった




(いらっしぇーい！御注文はー？)

(ステーキ定食)

(…焼き加減は？)

(弱火でじっくり)

(お客さん、奥の席へどうぞー)

(…ふっ、当たりだな)





私は顔を上げてカモメ達に向き直った





『あ、ここ会場だわ』


「だから最初からそう言っただろうが！」




カモメに羽でバシッと頭を叩かれた

まったく痛くなかった





『それじゃ、またね！君たちのことは明日までは忘れないよ』


「忘れんなよ！！！」




ツッコミをいただいたところで、私は定食屋に足を一歩踏み入れた

入った途端、美味しそうな匂いが私を包み込む







「いらっしぇーい！御注文はー？」


『うわ、全部美味しそう。迷うなぁ。…よし、焼き魚定食でよr「ステーキ定食にしろ馬鹿！！」げふっ…！』




焼き魚定食を注文しようとしたら、さっき別れたカモメ達が飛んできて背中にキックをかましてきやがった。

カモメのツッコミは他の人には聞こえないので周りからしたら、カモメにキックされて顔面ダイブした可哀想な女の子に見えることだろう



『…あ、弱火でじっくりのステーキ定食をお願いします…』


「はーい。お客さん、奥の席にどうぞー」



店員さんが奥の扉に案内してくれる

いやー、合言葉とかすっかり忘れてたわ。カモメ達に合言葉のこと話しといてよかったわ



『いやー、ありがとうカモメ達。おかげで定食を2つも食べることにならなくて済んだよ』


「感謝するとこそこかよ」

「ま、頑張りなさいな」




そう言うと、カモメ達は颯爽と飛び去っていった

周りの人からは鳥に話しかけてるうさ耳つけた痛いやつと思われただろうが、気にしたら負けだと思う







“会場に到着”


(合言葉はステーキ定食弱火でじっくり)

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