《H×H》勉強とか就職とか色々面倒くさいのでハンターを目指そうと思います1（ギャグ&逆ハー）

17、合格者1名 ページ18

受験生が試行錯誤して試験官に寿司を提出する中、私はネタを変えて何個か寿司を作った



『1番美味しいのはこのウナギみたいなやつを炙ってタレを塗った寿司かな』


火を通さないとどうしても生臭い寿司になっちゃうし


メンチさんの前に行って、お皿を差し出す

うわ、緊張してきた



『…お願いします』



そう言って蓋を取る




瞬間、メンチさんの目が輝いた




「あら！綺麗ね！」


『はい、炙ってタレを塗ったネタの上にミツバや山椒を乗せて食べやすいように工夫してみました。』


「ふーん、どれどれ」



そう言うとメンチさんはひょいっと寿司をつまんで、口に放り込んだ



「うん、美味しいわ！工夫もされてるし合格！」


『マジですかぁああ！よっしゃあ！！』


これでゴン達の手伝いにいけるね！




「あ、言っとくけどネタバレ禁止だから合格したあんたはこの試験終わるまで向こう戻っちゃダメよ」


『え』



あぁ、確かに教えたら試験にならないもんね。うん……先にゴン達に寿司の情報教えとけばよかった！！

仕方ない、メンチさんの後ろでおとなしく見てよ



「お！A、合格したのか！」


名前を呼ばれて見ると、ハンゾーがお皿を片手に手を振っていた


「俺も合格してやるぜ！どうだ！」


そう言ってメンチさんに寿司を差し出す

あ、ちゃんと寿司の形だ。やっぱりハンゾーもジャポン人だ



メンチさんがハンゾーの寿司を食べる



「ダメね。おいしくないわ！やり直し！」


「な、なんだとー！？」



あら、ハンゾーどんまい

そこでやめておけばよかったのに、ハンゾーは寿司の情報を大声でネタバレしたことに加えて、「こんなん誰が作ったって味に大差ない！」と文句を言った


そしたらメンチさんがきれた。



「ざけんなてめー！寿司をマトモに握れるようになるには十年の修行が必要だって言われてんだ！！キサマら素人がいくらカタチだけマネたって天と地ほど味は違うんだよボゲ！！」



…確かにその通りだ
私が作った寿司もタレや炙りの工夫が無かったら不合格になってただろう





直後、ハンゾーがネタバレしたおかげで大量の受験生が寿司を握って持ってきた

しかしシャリの形が悪かったり握りの強さが悪かったり、色々な理由で合格には至らない



区切りがついたのか、メンチさんはお茶をずずっと飲み笑顔で言い放った





「わり！お腹いっぱいになっちった」








“合格者1名”


(え、やだよ。1人とか心細いよ)

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