《H×H》勉強とか就職とか色々面倒くさいのでハンターを目指そうと思います1（ギャグ&逆ハー）

10、こたつで団らん ページ11

拝啓、お父様お母様


あなた達の可愛い娘は今、ピエロと全身針まみれの男に囲まれております

いや、別に何かされたわけじゃないんですけど。無言が痛い

ピエロの人はニコニコしながらこっちを見てるだけだし、針男さんはカタカタ震えてるだけだ


はやく二次試験会場に着けーと切実に願っていると、右隣に座ってるピエロさんが口を開いた



「ねぇ♦」


視線を向けると、相も変わらず不気味な笑顔を浮かべて私を見ていた

ピシッと姿勢を正す。

なんて言ったってこの人はさっきぶつかったのに謝らなかったというだけで、他人の腕を切り落としたという危険人物だ。

警戒するに越したことはない




「君、念能力者でしょ？」


『……ねんのうりょくしゃ？』



え、何それ。




首をかしげたまま、答えられずにいるとピエロさんは驚いたような顔をした

あ、そんな顔もできるんですね




「…念のことを知らないまま使ってるのか❤特質系かな♣」



ピエロさんが何か呟いてたけど、よく聞こえなかった
もういいや。彼らのことは気にせず漫画の続きを読もう。

そう思って机の上を見るが、置いたはずの漫画が何故か無い。キョロキョロと見回すと、その漫画を針男さんが読んでいた




『あっ！ちょ、針男さん！その漫画今見てるのでこっちにしてください！……というか少女漫画見て楽しいんですか？』


「カタカタカタカタ」


『あぁ…はい、いいです。そのまま読んでいてくれて結構です』

そうだ、この人あんまり喋らない人だった。
仕方ない。1巻飛ばして次の巻からみるか



「人間関係がドロドロしてて割と面白いよ」


『喋るのかよ！！』




針男さんのキャラがよくわからない。
沈黙キャラで通すんなら通せよ




「クックック、針男か❤その針男の正体を知ったらきっと君は驚くよ♣」


『え』





正体ってなんだろう

ちょっとヤバいおっさんにしか見えないんだけど。…あ！実は仮面ラ◯ダーみたいなヒーローだったりしたりして！





『ちょっと変身とかしてもらえませんか？』


「…………。」




わくわくしながら聞くと、カタカタとも言わずに普通に無視られた








“こたつで団らん”



(針男さんの正体は下着ドロの罪を着せられ、整形をして逃げている世界の平和を守るヒーローですね！)


(クックック❤正解)


(嘘！？やった！)


(そんなわけないだろ。殺すよ)

11、マラソン続行→←9、こたつ乗車権争奪戦

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す