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寸でのところで私の胸元に血が散った。
それは私の血ではなく、男の血だった。
驚いた私は小刀を落とす。
畳にそのまま刺さり、鈍い音が鳴る。
目の前の男はゆっくりと倒れ、
その後ろから男が姿を覗かせる。
「んー？怯えちゃったの、大丈夫？」
まるで子供扱いと言うより馬鹿にした言い方。
気が抜けた話し方だが、この張り詰めた空気は
彼と矛盾している。
彼はサーモンピンクの髪色で少しの笑みを
浮かべたまま私に近づく。
「殺す勇気がないのに、俺の獲物に
手を出すな」
彼は黒い笑顔で私を見つめる。
今まで彼にこの行為をバレていなかったは
ものの、このようになんの偽装もない
髪型と服装が変わっただけの私は
一瞬で見抜かれてしまったらしい。
それでも私はもがく。
その口から私の名前が出ようと、嘘をつく。
女は微笑んだ
『あら？その傘、、夜兎なんですか？』
素知らぬ純粋極まりない少女。
念のためにと作ったキャラクター。
何回も部屋でこっそり練習したかいがあった。
「そうだよ、だから何？」
『なら私を殺す意味は無に等しい。
何故なら私も夜兎、
貴方と一緒』
「俺に同族殺しは出来ないと言いたいの？
俺は別に弱い奴には興味ないからね。
殺したって構わない」
『私は貴方がここで何をしたいか分かる。
鳳仙と殺り合いたいんでしょ？
その髪、その服、鳳仙様が寝物語に語った
、、第7師団団長神威。
残念ながら私を殺すときっとあの方が怒るわ
誰かって、、、Aよ？
私の双子の兄。
彼は仕事がない私の為に鳳仙様の好みの女子
探しを私にスパイとして潜り込ませてるの。
あーあー、私を殺したら兄はなんて顔する
かしら。神威さん？』
最後はほとんどヤケクソ。
あのバカが少し弱ってるから楽しく
なっちゃった。
「しょうがないな、あいつには黙っていてよ」
『分かりました〜！』
分かりましたもあるかよこっちが本物だわ
『それで、なんであの男を殺す必要が？』
もう死んでくれないかな
私が上から暗殺を命じられる度にこいつが
出現してお前に倒せるわけがないとか
言ってくるから！！！、
「上の命令だよ、アイツ1匹殺すだけで
春雨に金が入るからだってさ
俺は地球の美味しいご飯が食べたかったのに
、、。」
『あー、そうですか』
流れる空気。
微妙になってきてどうしようかと考えていた時
私と月詠が不安になっていた少女が飛び込んで
きた。所謂、ぶりっ子だ。
「あのぉ〜、Aちゃんちょっといい？」
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アイリス(プロフ) - 続き待ってます！ (2021年8月20日 21時) (
レス) id: 45e9dfc0f9 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 真由さん» うぁぁ、ありがとうございます！他の表現で書こうとして諦めてそのままだった覚えがあります。気づいて報告して下さるなんてとても心優しい方ですね、違和感感じさせてしまいすみません！ (2019年4月26日 21時) (レス) id: ffd4c8541f (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - すいません。８話め 頭抱えて笑うじゃなくて腹を抱えて笑うじゃないでしょうか？ (2019年4月26日 20時) (レス) id: 4fa1d4dcbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さや | 作成日時：2018年11月26日 0時
