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かっこよく始まったこの地獄はこの瞬間に
いとも簡単に壊される。

私の左側にある古民家のドアが
とてつもない爆音と共に飛んだ。
そこから、メガネ、ドアが地面に叩きつけられ
柱が電柱に刺さる。
私は、逃げ惑う人々の中いとも簡単に避けたが
上から降ってきた板に当たり、板から顔だけ
出している状態だ。

『恥ずかし、、』

1人で抜けようとした瞬間、
見た事のある髪色の少女が私の首から板を
物凄い勢いで引っ張り外してくれる。

「神楽ちゃん!?
そんなことしたらこの子の首が飛んじゃうよ
!?ああっ、本当にすみませんでしたぁぁ」

眼鏡の青年がいきなり土下座をする。
その眼鏡は沢山割れていて先程の眼鏡の
持ち主だったようだ。

『大丈夫です。これくらい』

「って、いきてるぅぅぅう!?」

「ほら、大丈夫って言ったダロ
新八は心配し過ぎネ」

『ははははは』

このような事態に巻き込まれてしまった事自体がどうしようもない事なのだ。ここまで来て
しまったら何がなんでも隠し通すのだ。

「それはそうと、、お前、夜兎ダロ」

『ブフ、、なんのこと?』

「さっき新八の眼鏡その傘で殴り飛ばした
の見たネ。それに今も傘を差してる」

『あらら、ばれちった』

「やっぱりお前只者じゃないアル
ここに、何しに来たアルカ」

咄嗟に言い訳を探す。
その瞬間目に入った看板をそれ見た事かと
指差しそれに答える。

『えっと、私地球が好きでここに来てて、
今地球に有名なものがあるって聞いたから
来たんですけど、、酢昆布って何処にあるの』

すると彼女は目を輝かせ私の腕を引っ張る。
どうせ吉原は夜からだ、彼女の相手を日中は
してやろう。

「こっちネ!
歌舞伎町の女王、神楽が案内してやるヨ!」

周りと違う身なり、そして地球にいる優しい
夜兎。この子はヒロインと言うやつなのかも
しれない。多分ここにいる白髪のお侍さんが
ヒーローだろう。
後ろで手を振ってる死んだ目。
、、、いや、モブインだろ



気がつくと手には酢昆布。
私の財布の小銭が少し減っていることから
この子にも奢ったのだ。
いや、ほとんど何もしていなかったから、、
財布だけ渡したら
「何この札束!
凄いネ!札束風呂出来るネ!」

とかなんとか騒いでいたと思う。

横で酢昆布を美味しそうに食べる彼女を
見て酢昆布を私も食べてみる。
なるほど、口にその甘酸っぱい香りが広がる。
いつの間にか彼女は去っていたが、私の手は
彼女の残した友達の証、酢昆布を握っていた。

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アイリス(プロフ) - 続き待ってます! (2021年8月20日 21時) (レス) id: 45e9dfc0f9 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 真由さん» うぁぁ、ありがとうございます!他の表現で書こうとして諦めてそのままだった覚えがあります。気づいて報告して下さるなんてとても心優しい方ですね、違和感感じさせてしまいすみません! (2019年4月26日 21時) (レス) id: ffd4c8541f (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - すいません。8話め 頭抱えて笑うじゃなくて腹を抱えて笑うじゃないでしょうか? (2019年4月26日 20時) (レス) id: 4fa1d4dcbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さや | 作成日時:2018年11月26日 0時

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