検索窓
今日:21 hit、昨日:17 hit、合計:447,337 hit

7 ページ9

Aside




俺は竹を集めて籠を作っていた。




(やっぱただで住ませて貰うのは申し訳ないしな)




森に行ける時は出来る限り行って竹を取る。






(炭治郎がもっと小さい時もこれで籠の作り方教えたなー)






今日は8つ出来た。





(今日は天気も良い。早めに山を降りるか)






立ち上がった時だった。






「ごほっごほ!!」






『!!炭十郎大丈夫か?』



体を起こして水を飲ませた。





「心配をかけてすまないな…」




『気にしなくて良い。すぐ炭治郎達を呼んでくる』






庭に出ようとした時、呼び止められた。




「なぁ、A。









お前がずっとここに居てくれるのは俺のことを思ってだろう?」





ピクッと少し反応してしまった。





「……ありがとう。お陰で楽ではないが自由に生きていける。」







「俺たちの事をそこまで想ってくれるAだから、頼みがある」









俺は彼の隣に座った。






『…あんた達には本当に感謝してるんだ。
俺に出来ることであればなんでも言ってくれ。』






彼は笑った。安心した顔で。





「…炭治郎と禰豆子を遠くからで良い。見守って欲しいんだ。」






「二人とも責任感が強くて、自分の事よりも弟妹を守ろうとして無理をするだろうから。これからも」






「俺には…もう時間がないからずっとは助けてやれないんだ。だから頼む、あの二人が道を外そうとした時、無理矢理でも良い。助けてやってくれ」








『……わかった。俺が生きている間。あいつらの命が尽きるまで。』









『守るよ』








(ほかの四人はきっと炭治郎と禰豆子が守るから。だから二人を守る奴が必要ってわけだろう?)






炭十郎は凄く安心した顔で頷いた。








「ありがとう。優しい鬼さん」





(気づかれていることにはわかってた。それでも置いてくれた。)



本当に感謝しかない。






俺を信じてくれた。







『当たり前だ。俺は初めて天国に行く鬼になるんだからな』







人を殺さず、助ける。







悪役じゃない鬼は絶対にいるはずだから。

8→←6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (210 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
441人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 男主 , 最強
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

らいむ(プロフ) - 鬼滅隊ではなく鬼殺隊ですよ!あと雷柱ではなく鳴柱です! (2020年4月25日 9時) (レス) id: e597277fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカゲオレンジジュース推し(?(プロフ) - 真の呼吸てなんかかっこいいですね!w技名?どんな感じになるか楽しみです(●´艸`●)ニヒヒ♪ (2019年5月19日 16時) (レス) id: fbd7400c3b (このIDを非表示/違反報告)
ジルア(プロフ) - オレンジジュース()さん» ありがとうございますm(_ _)mこう言ったコメントを貰うと励みになります!!これからも出来る限り更新していけるように頑張ります! (2019年5月14日 19時) (レス) id: b098c84efb (このIDを非表示/違反報告)
オレンジジュース() - ワタシアナタの作品ダイスキなのでこれからも頑張って下さいガンバァ━━━(`・д・´)ノ━━━!!!! (2019年5月14日 12時) (レス) id: fbd7400c3b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ジルア | 作成日時:2019年5月1日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。