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岩泉さんはいつもみたいに机に教科書やノートを開いて

勉強を始めた



その斜め向かいの席に私は座る





私も宿題やらなきゃ


英ちゃんのバックから宿題を取り出して、それを写し始める




ちょっとは勉強してるふうに見えるかなー?笑







岩泉「おい、雨音屋」



貴「?どうしたんですか?」



岩泉「おまえ、人の宿題写すんじゃねぇ」



貴「えー…だって難しいんです」



岩泉「ったくそんくらい教えてやるよ」





岩泉さんは席を立ち上がって私の隣まで来る

そして持っていた教科書でポンと私の頭を軽く叩くと、隣の席に腰掛けた




岩泉「いいか、この問題ってのはこの公式使うんだ_____」




貴「おおっ!」





岩泉さんの説明が終わるころ


私の頭は研ぎ澄まされていた




岩泉さんの解説はわかりやすい!

けど、わたしには理解できない!
そもそもそんな公式誰が作ったんですか?!

なんでこんな問題が発生するのでしょうか?!


こんなもの式にしてわざわざ頭で考える必要ないじゃないですか〜






貴「…わかった気がします」






わたしは嘘をついた






岩泉「分かってねぇな」



貴「ウッ………」



岩泉「とりあえず、公式を使えば大抵の問題は解けるはずだ」



貴「うーん…頑張りますね」



岩泉「お前これで赤点とるなよ」



貴「任せてくださいよ〜」







嘘がバレて、岩泉さんは私の頭を軽く叩く


加減はしてくれてるだろうけど、
やっぱりほんのちょっとだけ痛いことは言わないでおきます!笑







ガラッ


国見「おはようございます、岩泉先輩」



岩泉「おう、国見か。朝練終わったんだな」



国見「あ、はい」



岩泉「お前もこいつに宿題写させるんじゃねーぞ」



国見「あー確かにそうですね。来週はテストですし」



岩泉「んじゃな、俺は先に教室行くぜ」



国見「はい」



貴「英ちゃ〜ん…」



国見「なにそんな眉間にシワ寄せてるの、ブサイク」



貴「岩泉さんに教えてもらったけどもうこれ以上頭に入らないよ〜…」



国見「はぁ……学年最下位だけは辞めてよね」



貴「が、がんばる!」

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作者名:あられ猫 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年7月2日 22時

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