第18話 ページ19
貴方side
高杉さんが帰った後、私は団長室に戻ってきた
けれど、そこに神威の姿はなかった
『神威……?どこに……』
部屋の中を探していると扉から
阿伏兎さんの声がした
阿伏兎「お、いたいた。A」
『阿伏兎さん!!神威がいないんです!どこいったか知りませんか!?』
阿伏兎「団長?団長ならさっき展覧室にいたぞ。話しかけてもぼーっとしてて、だからお前なんか知ってんじゃねえかと思って聞きに来たんだ」
『展覧室ですね、ありがとうございます!!』
阿伏兎「あ、ちょ、おい!」
私は阿伏兎さんの制止の声を聞かず展覧室に走った
展覧室
そこに入ると、いつもの様に大きな窓から星空を見上げてる神威の姿があった
いつも思う。
その姿はホントに綺麗だ。
神威の青い瞳が月の光に照らされてより一層綺麗な瞳になっている
『神威』
私の呼びかけにピクリ、と身体を反応させ神威は私の方へ振り向いた
神威「…………A……………」
『神威、どうしたの?高杉さんと何かあった?』
神威「……いや……なんでもない。部屋戻って。」
そう呟いた神威はどこかとても寂しそうで、淋しそうで、辛そうで、哀しそうで……
私は耐えきれず抱き締めた
神威「……!!!……なにして……」
私に突然抱き締められた事に神威は驚いていた
『神威……話してよ……なんでそんなに辛そうな顔するの、私のせい?』
神威「……違う……その……聞いたんだ、晋助から。Aの過去の事。」
『やっぱり高杉さん知ってたんだね……』
神威「それで……頭が混乱して……」
『……過去の事は思い出せる時でいいの。今は神威といる時間を大切にしたいから、何も言わなくていいよ』
私はそう言って笑った
ホントは
過去の事を聞きたくない、思い出したくない
思い出したら、神威の元を離れなくてはいけないから……
どうしてか、離れたくなくて
私は嘘をついた
記憶を取り戻せば私の愛しの恋人もわかるのに
それ以上に神威と離れたくないと思ってしまった
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風花(プロフ) - みづきさん» コメントありがとうございます!!無事完結しました!ありがとうございました!! (2019年9月20日 19時) (レス) id: 0d8ec74b3f (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます!こんな素晴らしい作品をありがとうございます!大泣きしました…。更新応援してます! (2019年9月18日 1時) (レス) id: 05a7ae8b8e (このIDを非表示/違反報告)
風花(プロフ) - ナルト&マギ&銀魂LOVE♪の朱雀さん» そこまで言っていただけて超絶嬉しいです!!ありがとうございます!頑張ります!! (2019年7月4日 20時) (レス) id: 0d8ec74b3f (このIDを非表示/違反報告)
ナルト&マギ&銀魂LOVE♪の朱雀 - 感動しすぎて涙腺崩壊してます!神威の話の中でも一番泣いたと思います!更新応援してます! (2019年7月4日 19時) (レス) id: 0c127cafe1 (このIDを非表示/違反報告)
風花(プロフ) - とうふさん» コメントありがとうございます!!頑張ります!!これからもよろしくお願いします!!笑笑 (2019年5月26日 17時) (レス) id: 0d8ec74b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風花 | 作成日時:2019年4月5日 21時